攻撃するために開発されたわけではなく、ただレーダー上戦闘機を模倣するため運用されるおとりミサイル。そのADM-160 MALDが先日ウクライナで墜落している状態で発見されたと報じられています。
TheDriveによると今月1日、ウクライナのヘルソン地域でアメリカ製の囮ミサイルAGM-160 MALDが墜落している様子が撮影されました。品番としてはSS/SCALP-EGと記載されているもののこれまでアメリカやその同盟国からこの囮ミサイルが納入されたという報告はないらしくどのように運用されていたのかは明らかになっていません。
ADM-160 Miniature Air Launched Decoy Wreck Appears In Ukraine
このAGM-160 MALDが発見されたのは2022年5月に続き2回目です。当時はロシアの艦艇を攻撃するためストームシャドウが使用された時期と一致しており、このミサイルも最近行われたロシア艦艇に攻撃時に運用されていた可能性が示唆されています。
敵を直接攻撃する兵器でもなく高価なAGM-160 MALDは地味な存在となっています。その役割は一つ、大型爆撃機からステルス機まで敵のレーダー上、存在を偽装することができるという点です。このミサイルには反射するレーダーを増幅させるような装置が搭載されており小さなミサイルにも関わらず大型のB-52爆撃機といった兵器に化けることもできます。
どのように運用されているのかについては攻撃するときにAGM-160 MALDを混ぜて運用させることで敵からは囮にもかかわらず有人機が存在しているように見せることができます。つまりこのミサイルが空中に存在することで敵の攻撃を分散させることができます。そのため攻撃の成功率を高めたり、より高価な機体に化けることもできるため注意をそらすことができるという理由があります。
▼爆撃機に搭載されたAGM-160 MALD。投下し約1000km程度飛行し続けることができる
ただしこの兵器がどのようにウクライナに渡り運用しているのかは明らかになっていません。予想ではストームシャドウとパッケージで導入された可能性が考えられます。ウクライナが成功させたこれまでの作戦についても西側のGPSなどを必ず用いる必要があると考えられ強く関与していることが伺わせるものとなっています。合わせてこれまでの攻撃を見てもわかるように成功させるうえでも囮兵器は重要な兵器の1つとなっている可能性があります。
ADM-160 Miniature Air Launched Decoy Wreck Appears In Ukraine
このAGM-160 MALDが発見されたのは2022年5月に続き2回目です。当時はロシアの艦艇を攻撃するためストームシャドウが使用された時期と一致しており、このミサイルも最近行われたロシア艦艇に攻撃時に運用されていた可能性が示唆されています。
AGM-160 MALD
敵を直接攻撃する兵器でもなく高価なAGM-160 MALDは地味な存在となっています。その役割は一つ、大型爆撃機からステルス機まで敵のレーダー上、存在を偽装することができるという点です。このミサイルには反射するレーダーを増幅させるような装置が搭載されており小さなミサイルにも関わらず大型のB-52爆撃機といった兵器に化けることもできます。
どのように運用されているのかについては攻撃するときにAGM-160 MALDを混ぜて運用させることで敵からは囮にもかかわらず有人機が存在しているように見せることができます。つまりこのミサイルが空中に存在することで敵の攻撃を分散させることができます。そのため攻撃の成功率を高めたり、より高価な機体に化けることもできるため注意をそらすことができるという理由があります。
▼爆撃機に搭載されたAGM-160 MALD。投下し約1000km程度飛行し続けることができる
ただしこの兵器がどのようにウクライナに渡り運用しているのかは明らかになっていません。予想ではストームシャドウとパッケージで導入された可能性が考えられます。ウクライナが成功させたこれまでの作戦についても西側のGPSなどを必ず用いる必要があると考えられ強く関与していることが伺わせるものとなっています。合わせてこれまでの攻撃を見てもわかるように成功させるうえでも囮兵器は重要な兵器の1つとなっている可能性があります。