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台湾国防部によると今月7日、中国から飛来した偵察気球が台湾海峡の中間線を超えて台湾側に入ったことが確認されたと発表しました。この偵察気球の詳細や写真などは発表されていません。(画像はアメリカで確認された中国の軍事偵察気球)

台湾メディアによると、台湾国防部の発表として現地時間2023年12月7日、「中国偵察風船が午前11時52分頃に台湾海峡中間線を超えた」とし「高高度約2万1000フィート(約6400m)の高度から東に移動し約1時間後の午後12時55分頃消えた」としています。

この気球に関してはどこから飛来したのかなどは明らかになっていのですが、風の流れからすると中国本土の可能性が高く、仮に中国以外とすれば中国が発見できなかったか隠していたということになります。

台湾海峡中間線は1954年12月に米国と台湾間の相互防衛条約を締結した後の1955年に米国空軍将軍のベンジャーミン・デイビスが中国側との軍事的衝突を防ぐために宣言した境界線であり現在、中国と台湾の実質的な境界線とされています。

したがって、中国が意図的に発表しなかったとしてもどこの国が飛ばしたものか分からないものを見過ごすはずがなく、アメリカと同様に撃墜するという判断になるため言い換えれば間違いなく中国から飛び立ち中国当局がこれを認識したうえで飛行させていたという証拠になっています。

いずれにしても台湾側がこのような発表をしたことは前例がなく、海外メディアは台湾が情報公開した意図は中国に対する非難水位を高めたものだと分析しています。



2023年2月、アメリカは本土上空を領空侵犯したものを中国の偵察気球つまり中国軍の偵察気球と判断しこれを撃墜しました。中国は「民間気象観測用のバルーンが行き過ぎて制御できなかった」などと主張。当然これも嘘とバレており、制御された状態でアメリカの弾道ミサイルを発射する地下ミサイルサイロや基地などの上空を行き来していたことが確認されており、遠隔操作で自爆できる装置が搭載されていたことでほぼ確実に軍事用偵察気球だったことが判明しています。

参考