メロン食中毒

海外メディアによるとメキシコから輸入されアメリカとカナダで流通が確認されているカンタロープと呼ばれるメロンを食べた数百人がサルモネラ菌による食中毒を発症させるという、広範囲におよぶ食中毒が発生していると報じられています。

アメリカおよびカナダ公衆衛生庁によると、ここ最近全土でサルモネラ菌に汚染されたメロンによる食中毒が発生しており、アメリカでは38州で少なくとも230人の感染。96人以上が病院で治療を受け3人死亡。カナダでも少なくとも129人が感染し既に5人が死亡したと発表しています。

汚染されたメロンははメキシコ産でMalichita(マリチタ)またはRudy(ルディ)というブランドで2023年10月から流通し始めたたものだと約1カ月間北米で販売されていたとしています。ほとんどの患者はあらかじめ皮をむいてカットされプラスチック容器やトレーに入ったメロンを購入して食べていたとしていかます。サルモネラ菌が検出されたカットメロンはすべて回収措置が取られています。

サルモネラ菌で有名なのは鳥に関する食材です。主に卵や鶏肉が感染源になるのものの一例であり牛や豚肉などからも見つかることがあります。もちろん汚染された果物や野菜、水からも見つかることもあります。

現時点で原因は特定されていません。ただし、カットメロンが原因であることは間違いないため加工された現場の水に由来する可能性が高く消費者としては防ぎようがなかったと考えられます。

食中毒発生件数のは約半分がサルモネラ菌といわれるくらい代表的な食中毒原因菌とされ、数日以内に回復するものの免疫力の弱い子どもや高齢者、妊婦の場合はまれに合併症につながる可能性があるので注意する必要があります。

国立感染症研究所によると症状としては口にしてから8〜48 時間の潜伏期を経て発病するものの3~4日後となる菌種もあります。腹痛および下痢というわかりやすい症状をみせ3〜4 日持続します。小児では意識障害、痙攣および菌血症、高齢者では急性脱水症および菌血症を起こすなど重症化しやすく回復も遅れる傾向があるとのことです。