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台湾高等法院検察庁によると、台湾陸軍の謝中佐という人物が中国軍とアメリカで開発された大型ヘリCH-47と共に1500万ドルを提供すれば家族を含め身の安全を保証するというスパイ行為に加担していたとして逮捕したと発表しました。

TheDriveによると、謝中佐は今年8月に密告を受けて調査を進めた結果逮捕していたといいます。具体的な計画については中国へのへの亡命を計画しているとされる台湾陸軍のパイロットが中国海軍にCH-47チヌークヘリコプターを納入する代わりに1,500万ドルを提供するという計画だったとしています。

Taiwanese Pilot Planned CH-47 Defection To China: Reports | The Drive
https://www.thedrive.com/the-war-zone/taiwanese-pilot-planned-ch-47-defection-to-china-reports

わかりやすく表現すると表面上はあたかも亡命計画として台湾人が中国に亡命するような形で行われるという印象があるもので、台湾陸軍の男はCH-47を飛行させ台湾海峡を航行する中国海軍の空母に着艦させるという予定でした。当然このような形になれば亡命ではなく計画的な着陸となるのですが、中国としてはわかりやすい嘘を並べて表面上は亡命計画として進めたかったものと思われます。

合わせてパイロットは提供された金銭に加えて中国当局から台湾と中国の間で潜在的な紛争が勃発した場合は、自身の家族がタイへ移住できるよう手配するとしており台湾から安全に出国できることも保証するというものになっていたとしています。

この計画が動き出したのは今年6月ごろとみており中国海軍の退役軍人が接触してきたとしています。記事では中国の退役軍人工作員からの指示として謝中佐は24海里の海域近くで訓練を行う中国の空母に向けて海岸線に沿って低空でヘリコプターを飛ばすよう指示もれたとも記載されています。

なぜCH-47SDだったのかは不明です。中国はこのような大型ヘリは保有していないため技術的に入手を考えていた可能性はゼロではありません。ただそれよりも台湾人がヘリをつかって亡命したという実績が欲しかったと考えられ、広い範囲ではアメリカに対し亡命そして、このヘリを使って物事を有利に進めたいという思惑があった可能性があります。

台湾当局は2023年春以降、軍内にスパイ組織がいるとみており法執行機関の監視の対象を広めています。最近の例としては11月27日に中国政府へのスパイ行為を理由に台湾の現役および退役将校のグループを起訴しています。