image_21

お金を掛けたものの欠陥がみつかり結果的に莫大な追加費用がかかったり、場合によってはそのまま廃棄されることは稀にあります。今回は韓国メディアから20億ウォン、約2億円掛けたものの使われず廃棄となったモノレールを紹介します。

今から5年ほど前の2018年、韓国の蔚山新仏山というところに建設されたのは長さ3.5kmの距離を登るかなり長いモノレールです。総費用は見出しでも記載したのですが日本円で2億円。しかし運行開始日に故障が相次ぎ直ぐに運用は中断されたといいます。

20억 들인 모노레일…가동 못하고 5년 만에 철거 | KBS 뉴스

このモノレールは森林庁と国立自然休養林管理所、つまり国が全国初として保護区にモノレールを設置するという事業でした。これは8人乗りの車両が10台運用するというもので1日あたり80往復すると計画でした。しかし運行開始当日に電源設備で欠陥が発覚、以降二度と再稼働することはありませんでした。

▼2億円のモノレール 安全性は不明


韓国メディアによると、乗り場の前には「運営中断」という札がかかっていて、設備はところどころ錆びており少なくとも何か修理が行われりする痕跡もなく、ひとけがまったくない感じとなっています。理由は単純で、このモノレールを施工した業者が破産したためで、裁判で勝訴したものの当然建設費用は全く返っていません。

山林庁によると再施工、保守、撤去など3つの案を検討した結果、来年にモノレールを撤去する決断をしたといい、結局2億円もする謎のモノレールは誰一人乗客を載せることなく撤去と言う判断となりました。