UJ-25_1

海外メディアによるとウクライナ東部、現在ロシアの占領下にあるベルジャーンシクでウクライナで生産された謎の前進翼ステルス巡航ミサイルが民家に突き刺さっている姿が確認され、実戦投入されていることが明らかになりました。

今月22日頃、ベルジャーンシクで屋根に突き刺さる形で発見されたのはUJ-25スカイラインという無人機です。これはロシア人が公開して明らかになったもので状況は不明ですが、ロシア側に回収された可能性高いと考えられます。

Ukraine's Jet Powered UJ-25 Skyline Drone Appears On Battlefield
https://www.thedrive.com/the-war-zone/ukraines-jet-powered-uj-25-skyline-drone-appears-on-battlefield

墜落したミサイルかドローンなのかは不明ですが、この兵器はウクライナのUkrjetが製造したもので、ホームページでは前身となるUJ-23は公開されているものの今回墜落したUJ-25は掲載されていません。このUJ-23も形状は非常に似ており、兵器の中でも非常に珍しい前進翼を採用した兵器となっています。

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UJ-23を発展させたUJ-25

UJ-23と25の違いはいくつかあります。まずUJ-25は基本的にUJ-23をベースにしているものの機首付近に稼働すると考えられるカナードが取り付けられています。そして尾翼です。

UJ-25,UJ-23

尾翼の形状がY字になっておりその形状はF-35のような先端が落とされている三角形をしており予想ではステルス性能を意識した設計を取り入れているものと考えられます。またミサイル本体もアメリカのステルス無人機で見られるようなフチは尖らせ胴体にかけて膨らみをもたせる形状になっており、理由は定かではないのですがこちらもステルス性能を意識した設計となっていると考えられます。

このUJ-25は2023年9月にウクライナのウクライナ国家安全保障・国防会議のメンバーであるミハイロ・フェドロフが取材をうける際にその背後にこのUJ-25があったといい今回実戦投入が明らかになったということになります。

ただUJ-25が無人機なのか攻撃機なのか、それとも巡航ミサイルなのかは明らかになっていません。前身となるUJ-23は標的ドローンとして設計された回収可能な兵器で、航続距離は400km、巡航速度は600km/hとされています。