ギリシャといえば歴史に詳しくない人でも古い時代から精巧なものを作っていた国家という認識があると思うのですが、そのことが現代では当たり前のとなった橋を見ても分かるものになっています。




こちらが見出しでも紹介したアルカディコ橋です。紀元前1300年から紀元前1190年の後期ギリシア青銅器時代に建造されたものだといいます。アルゴリダ県にはこの橋以外にも古い時代の橋が現存しており今も現役で使用することができるといいます。

長さは22メートル、基礎の幅は5.6メートル、高さが4メートル。通ることができる路面幅は2.5メートル。一体何のために作られた橋なのかという点について、研究から当時の軍用道路として建設された橋の一つで「このくらいの高低差なら歩いたほうがいいだろう」と思ってしまうのですがどうやら違うといいます。

画像にも描かれているように古代の戦闘用車両チャリオットが通過できるような規格で作られているものであり非常に重要な橋となっていることが伺えます。もちろんこれ以外の橋でもやはり同じようにチャリオットが往来できるような規格で作られているといい非常に重要な建築物だったことがわかります。

▼アルカディコ橋とは別の橋


日本では縄文時代の遺跡などはほぼ土砂で埋まり発掘は難しいもののこの3000年あまり地上に露出し現存しているということはこの地域に橋をつくることを良しとした当時の人たちが安定した土壌であることを知っていた可能性も考えられます。