
宇宙で稀に発生するのは寿命を迎えた恒星が残す中性子星同士の衝突。中性子星の連星が距離縮め衝突するのですが、2023年に発生した衝突で地球で非常に稀なテルルが地球質量の300倍も作られていたことがわかったとしています。(ガンマ線バーストの想像図)
金といった重金属は直径が非常に小さいものの太陽質量ほどある超高密度の中性子星が衝突することで生成されることがわかっています。その物質が太陽系に届き、惑星形成過程で取り込まれ現在指輪などの形で身近にあるということになります。
300 Earths' worth of heavy metals forged in powerful cosmic explosion
https://newatlas.com/space/gamma-ray-burst-heavy-metals-neutron-star-merger/
その中性子星同士の衝突は GRB 230307Aと指定されたもので2023年3月7日にNASA のフェルミ ガンマ線宇宙望遠鏡によって初めて検出されました。これまで人類が観測した中性子星同士の衝突で発生したガンマ線バーストの威力ランキングとしては2位に位置付けされているもので、一瞬ではなくなんと200秒間も衝突によるガンマ線を検出していたといいます。
この極めて強力なガンマ線バーストにより観測器が測定できる上限をこえてしまったという規模になるのですが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によりGRB 230307Aを詳細に観測したところ興味深いものとして地球上にきわめて少ないテルルが大量に作られていたことがわかりました。
テルルは地球上の埋蔵量つまり観測されている量としては3万8000トンしかありません。年間生産量もわずか322トンとなっており非常に少ないものです。しかし宇宙では金などと同じようにありふれた金属と考えられておりテルルも中性子星の衝突で生成されると長らく考えられており今回観測できたことで証明できたといいます。
MITによると「テルルの発見は宇宙における重元素の形成場所の理解における大きな前進であり、異なる波長での観測を組み合わせて非常にエネルギーの高い爆発についての新たな洞察を明らかにする力を実証している」と評価しています。
300 Earths' worth of heavy metals forged in powerful cosmic explosion
https://newatlas.com/space/gamma-ray-burst-heavy-metals-neutron-star-merger/
その中性子星同士の衝突は GRB 230307Aと指定されたもので2023年3月7日にNASA のフェルミ ガンマ線宇宙望遠鏡によって初めて検出されました。これまで人類が観測した中性子星同士の衝突で発生したガンマ線バーストの威力ランキングとしては2位に位置付けされているもので、一瞬ではなくなんと200秒間も衝突によるガンマ線を検出していたといいます。
この極めて強力なガンマ線バーストにより観測器が測定できる上限をこえてしまったという規模になるのですが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によりGRB 230307Aを詳細に観測したところ興味深いものとして地球上にきわめて少ないテルルが大量に作られていたことがわかりました。
テルルは地球上の埋蔵量つまり観測されている量としては3万8000トンしかありません。年間生産量もわずか322トンとなっており非常に少ないものです。しかし宇宙では金などと同じようにありふれた金属と考えられておりテルルも中性子星の衝突で生成されると長らく考えられており今回観測できたことで証明できたといいます。
MITによると「テルルの発見は宇宙における重元素の形成場所の理解における大きな前進であり、異なる波長での観測を組み合わせて非常にエネルギーの高い爆発についての新たな洞察を明らかにする力を実証している」と評価しています。