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ウクライナ当局によると今月2日、ロシア空軍機が発射したKh-47「キンジャール」をすべて撃墜したと発表しました。撃墜したのはアメリカから供与されたパトリオットとしています。

これは今月2日ウクライナ防空軍が発表したもので、具体的にいつ行われたのかは不明ですが今月2日にロシアから発射されたKh-47M2「キンジャール」10発をすべて撃墜したと発表しました。

報道によるとバレリー・ザルズニ・ウクライナ軍総司令官は声明で「私たち防空軍は米国製パトリオット対空ミサイルを用いて、ロシアのKh-47M2「キンジャール」ミサイル10機をすべて迎撃した」と地元メディアが報じたものです。合わせて「もしミサイルが目標に命中していたら大きな被害がでていただろう」と話しています。

どこでどのように撃墜したのかは不明ですが、予想では首都付近向けて発射されたものを撃墜した可能性が考えられるのですがパトリオットの配備状況が不明でこちらも詳細は不明です。

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Kh-47M2 キンジャールはロシア軍が運用している空中発射形の極超音速ミサイルとされるもので大型の戦闘機MiG-31や爆撃機Tu-22で運用されています。形態としては空中発射弾道ミサイルようなもので固体燃料を燃焼し最高速度マッハ10程度で飛翔するとされています。

ロシア側の発表としてはこのミサイルは『全ての段階で回避運動を実行する能力を備えている』などとミサイル自体が動くことで迎撃できなくするシステムを搭載しているとされているものの、これまでも撃墜報告がされており最高速度マッハ10程度という発表や2000km以上の射程距離、回避行動をとると言う内容については疑わしいとされています。

ただし、ウクライナ側の発表について撃墜したのはキンジャールだったのかの判断は難しいといわれています。ロシアメディアによると「キンジャールはイスカンデル-Mと同タイプであり設計に多くの共通点がある。どちらも同じ設計局であり、破片の特徴からどのミサイルか正確に判断できるのはおそらく製造者だけだ」と主張しています。

いずれにしても状況から判断することもできると考えられ、ロシアが打ち込んだ短距離弾道ミサイルは数や撃墜率の誇張があったとしても一定数命中させたことは間違いないと考えられます。

参考