B-1B墜落1

アメリカメディアによると、現地時間今月4日夜 サウスダコタ州のエルズワース空軍基地で空軍のB-1B超音速爆撃機が墜落するという珍しい事後が発生しました。全員は無事だったのですがどのような経緯で発生したのか紹介していきます。

エルズワース空軍基地についてはB-1Bの本拠地であり複数の機体が配備されています。当日の事故についてこの基地に着陸使用としていたB-1Bが結果として基地内に墜落。滑走路の外側で破壊された状態で後日発見されています。

Crashed B-1B Bomber Carcass Visible At South Dakota Base | The Drive
https://www.thedrive.com/the-war-zone/crashed-b-1b-bomber-carcass-visible-at-south-dakota-base

墜落に至った原因については1月8日時点でも多くは報じれていません。ただしハイウェイパトロール隊の無線通信では「機体が炎上している、爆発した」という内容を話しており、エルドワース空軍基地周辺の住民らが墜落の前後に非常に明るい閃光と火災を目撃していたとのことです。

事故は訓練で着陸しようとしていた最中に発生していたということのみわかっており、エンジントラブルなのか操縦ミスなのか具体的な事故の状況は明らかになっていません。当時4人が搭乗していたのですが、この4人の座席には戦闘機のような射出座席が付けられており墜落前に脱出しています。しかし3人は負傷、1人は命に別状はないものの病院に運ばれたとしています。

B-1B墜落

B-1Bの射出座席については1987年に6人が乗った機体で墜落事故が発生したときに4名のうち1名の座席が動作せず非射出座席に搭乗していた2名とともに死亡しています。機体には床に脱出ハッチがあるものの当然そのような事態では取り扱うことは難しく使用された痕跡はありませんでした。
また2018年にもB-1Bがエンジン火災で脱出しようとした際に1つの座席が老朽化で動作しなかったことが明らかになり、その後安全が確認されるまで全機が飛行停止に陥ったことがあります。

このように他の機体と同様に定期的に事故が発生しているB-1Bですが、特にエンジンまわりの火災が多くで始めているとされ、今回の事故はバードストライクも含めエンジンまわりで発生した可能性があるとの見方もでています。

現在B-1Bは予算削減から配備されている機体は62機から45機となっており、機体寿命を延命させるため飛行範囲の制限を行うなど対策が施されています。