Unifitsirovannyi Modul Planirovaniya i Korrektsii、UMPK_1

2023年5月頃よりロシア軍が使用を始めたとされるのはUMPK(Unifitsirovannyi Modul Planirovaniya i Korrektsii)という航空爆弾です。これは無誘導の爆弾に翼やGPSなどを搭載して誘導攻撃を行える装置になるのですが、先日改良されたも映像が公開されました。

この映像はセルゲイ・ショイグ国防大臣と他の当局者が最近JSC Tactical Missiles Corporation (KTRV)、直訳ではJSC戦術ミサイル会社を訪問した映像にロシア版JDAMことUMPKが映し出されたものです。

Russia’s New Supersized Glide Bomb: Our Best Look Yet | The Drive
https://www.thedrive.com/the-war-zone/russias-new-supersized-glide-bomb-our-best-look-yet

このUMPKは見出しでも紹介したように、戦闘機や爆撃で運用する無誘導の自由落下爆弾に翼とGPSなどを外付けすることで精密誘導爆弾に変えることができるというキットでアメリカでは同じコンセプトの爆弾がJDAMと呼ばれこれまで複数の戦争・紛争で実戦投入されています。

映像ではFAB-1500 M54汎用榴弾に対してUnifitsirovannyi Modul Planirovaniya i Korrektsii、UMPKを搭載した様子が映しだされています。これはアメリカでは3000ポンド爆弾以上の威力があるものとなりかなりの大型兵器です。

記事によると、JSC Tactical Missiles Corporationは翼を生産する会社で同社の生産高は2023年から3倍になったと伝えられています。

UMPKは戦闘機のハードポイントには逆さま状態で取り付けられ落下と共に180度回転し翼を上にして展開します。この翼により自由落下状態よりもより遠くまで爆弾を滑空させることができ、さらにターゲットに誘導できるGPSなどを搭載することでこれまで以上に高い命中率を確保できます。

▼1.5トンの爆破薬を積んだUMPK
Unifitsirovannyi Modul Planirovaniya i Korrektsii、UMPK_2

これまでUMPKを搭載した爆弾はFAB-500という1100ポンド級爆弾が知られていたものの今回は3倍も巨大な爆弾用も開発されていることが明らかになりました。具体的な射程は不明ですがウクライナ側によると投下した位置から50kmほど滑空したとも説明されています。

この企業ではロシア軍が使用する様々な航空爆弾に搭載するUMPKを開発しており映像では500kg級のクラスター爆弾のようなものも映しだされていると報じられています。