NASAと航空軍需大手ロッキード・マーティンが共同で開発したX-59という非常にユニークな見た目の機体が正式デビューしたと報じられています。この機体はアメリカで現在禁止されている超音速飛行を可能とするかその判断材料の一つとなる予定です。
カリフォルニア州パームデールにあるロッキード・マーティンのスカンクワークス施設で行われたのはX-59のロールアウト式典です。この機体は直訳で静かな超音速技術実験試験機 (QueSST) として用いられるものです。
全長28.7m、翼幅9m。最高飛行速度はマッハ1.5、マッハ1.4で巡航飛行スーパークルーズすることができます。
いったい何をする機体なのはか文字通り静かな超音速を実現しアメリカ国内で禁止されている商業用の超音速飛行を再び解禁させるという目的があります。
あまり知られていないのですが戦闘機などが音速を突破する瞬間にけたたましい爆発音が発生します。ドドーン!という非常に大きい音でこれが数10km離れたところまで届くため著しい騒音問題が発生します。このような理由からアメリカ本土では戦闘機など軍用機以外の超音速飛行が禁止されています。
▼コンコルドにより発生する衝撃波(15秒付近)
▼誤って音速突破したF-16(参考)
そこで開発されたのがX-59です。見ての通り全長の1/3が長いノーズコーンとなっており衝撃波を極限にまで低減します。もちろん機体も衝撃波を生み出さない形状が採用されており、予定として地上に届く騒音を従来の超音速機の約1/1000程度、60dBに抑えることを目標にしています。
今後予定としては地上で175以上の観測点を設け実際に音速飛行させ騒音測定を行います。また実際に特別に住民が暮らす上空で超音速飛行させ騒音についてアンケートをとります。この結果を元に1973年以降現在も禁止されている本土上空の超音速飛行の撤回や緩和に働きかけ将来の旅客機などの超音速飛行に繋げたいという思惑があります。
全長28.7m、翼幅9m。最高飛行速度はマッハ1.5、マッハ1.4で巡航飛行スーパークルーズすることができます。
Together with @LockheedMartin, we've unveiled our new X-59 supersonic plane. The X-59 will fly later this year on the #Quesst mission to test quieter sonic booms.
— NASA (@NASA) January 12, 2024
What we learn could reopen the skies to commercial supersonic air travel: https://t.co/RjK3CGoFWy pic.twitter.com/028hjyUNDU
いったい何をする機体なのはか文字通り静かな超音速を実現しアメリカ国内で禁止されている商業用の超音速飛行を再び解禁させるという目的があります。
あまり知られていないのですが戦闘機などが音速を突破する瞬間にけたたましい爆発音が発生します。ドドーン!という非常に大きい音でこれが数10km離れたところまで届くため著しい騒音問題が発生します。このような理由からアメリカ本土では戦闘機など軍用機以外の超音速飛行が禁止されています。
▼コンコルドにより発生する衝撃波(15秒付近)
▼誤って音速突破したF-16(参考)
そこで開発されたのがX-59です。見ての通り全長の1/3が長いノーズコーンとなっており衝撃波を極限にまで低減します。もちろん機体も衝撃波を生み出さない形状が採用されており、予定として地上に届く騒音を従来の超音速機の約1/1000程度、60dBに抑えることを目標にしています。
今後予定としては地上で175以上の観測点を設け実際に音速飛行させ騒音測定を行います。また実際に特別に住民が暮らす上空で超音速飛行させ騒音についてアンケートをとります。この結果を元に1973年以降現在も禁止されている本土上空の超音速飛行の撤回や緩和に働きかけ将来の旅客機などの超音速飛行に繋げたいという思惑があります。