Братишка ロシア

ウクライナで泥沼の戦闘を続けているロシア。負傷した兵士の数も多くいるのですが、そんな負傷兵を寝かせた状態で移動できる車両Братишка(ブラティシュカ)のテストが進められていると報じられています。

攻撃で負傷した兵士を前線から運ぶには非常に危険な任務になることが一般人でもわかります。これらは人が危険を承知しながら救いだす以外方法はないのですが、今回はそれを無人で行うという小型車両が開発されました。

名前はБратишка(ブラティシュカ)。ロシア語では『兄弟』といった意味がある言葉になるそうなのですが、このブラティシュカは負傷者を迅速に避難させるためチェーンを取り付けた箱に兵士を入れて移動できるような特徴があります。

この兵器は実戦配備はされていないものの開発中で、ドンバス地域で指揮官だったというヴィクトル・アノソフがその試験に参加しています。この人物は過去に重症を負った経験があるといい、そのときの経験を活かしこの兵器を評価しているものと考えられます。



こちらがБратишкаです。このように結構な斜度がついた地形も兵士を載せた状態で超えることができます。特徴としては兵士を移動できる以外も対戦車ミサイルなどで武装し敵を襲撃したり偵察、武器の配達またドローン攻撃も行えるだろうとしています。

このような兵器については世界では兵士の荷物を載せる小型車両というのは存在しており、そこに兵士の輸送もできるという案はあると思われるのですが、無限軌道を搭載した小型車両というのは非常に珍しいものとなっています。

この形状を採用した理由としては攻撃も行えるように目立たせなくする以外も、全高を低く抑えることで被弾にも強くなり、銃弾程度であれば貫通できないよう装甲を入れるにしても量を少なくできるということが考えられます。

参考