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中東で相次ぐテロの母体となっているイラン。先日イランが隣国パキスタン領土に対してミサイル攻撃を行い子供を含む5人が死傷する出来事がありました。なぜイランはパキスタンを攻撃したのでしょうか海外メディアから紹介していきます。(画像は参考資料)

最近謎の行動を示しているイラン。西にイラク、東にパキスタンがあり中東の国家として知られている国ですが、ここ数日の行動は過激となっておりイラク、シリア、そして今回のパキスタンに対してミサイル攻撃を行うなどしています。

なぜイランは何かが切れたレベルで攻撃をしているのか。BBCによるとその根幹には「強さの誇示」があると説明しています。「暴力行為は認めないし、暴力行為は罪を免れることができる」という考え方を改めるよう国民に知らしめさせたいためだとしています。

これが本当なのかは不明ですが、今回パキスタンを攻撃した理由については明白でパキスタン政府や国民に対して行ったのではなく「あくまでイランに対して攻撃を行うイスラム教スンニ派のバルチ民族のテロリストに対して攻撃した」と主張しています。実はイランでは警察署が襲撃され殺害される事件がありその主犯がバルチ民族だとしています。

合わせてシリアやイラクに対して行ったミサイル攻撃も同じようにイランに対するテロリストに対して攻撃を行ったと説明しているとのこと。しかしパキスタンについては事前通告は一切行わず領土に対する攻撃を行いました。

▼攻撃されたパキスタン側の映像とされるもの

越境攻撃の危険性

イランとしては国内世論動向をみながら体制を維持する必要があり、政府としても弱腰を見せれないという理由があるのですが、今回は他国に対して攻撃を行うという一歩間違えば戦争になる事態へつながります。少なくともパキスタンは核武装しており核による反撃も想定する必要もでくるため安易な攻撃は行えないのですが今回は実施したということになります。

パキスタンは受けた攻撃について即日イランに対して報復攻撃が実施されていることからも不満が高まっていることが示されています。

双方は関係性は悪いわけではなく攻撃が行われた当時もイランとパキスタン海軍が合同軍事訓練を実施しているほどでした。しかし双方が双方のテロリストを匿っているとして批判し続けていたことも事実らしく、今回は先にイランがパキスタンに対して攻撃し報復としてパキスタンがイランのテロリストを攻撃しました。

今後両国関係はどうなるのかは不明です。ここ最近、相次ぐテロや中東における軍事的な緊張はイランが作っていることが伺えるもので、今後国家間の戦争に陥る可能性はゼロではない状況です。