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昨年8月、ウクライナから600~700kmほどの距離にあるロシア空軍基地に対してミサイル攻撃がありました。これに関して機密が公開となり、なんとウクライナ軍がこの基地まで徒歩で移動しTu-22M3を破壊する作戦を実施していたことが明らかになりました。

アメリカの軍事ニュースサイト、Defenseblogによると、今月1日公になったウクライナ国防情報総局の軍事作戦について、2023年8月に実施されたロシアのノヴゴロド州にある空軍基地に駐機していたTu-22M3バックファイア爆撃機を破壊するにあたり、ウクライナ軍による徒歩による行軍が行われ実施していたこと発表しました。

Ukraine declassifies details of strike on Russian Tu-22M3 bomber
https://defence-blog.com/ukraine-declassifies-details-of-strike-on-russian-tu-22m3-bomber/

この作戦はウクライナの将校、オレグ・バビイ大佐が指揮していたもので、当時この作戦はウクライナの都市に対する爆撃機による空爆を阻止することにありました。作戦を行ったウクライナの部隊は距離にして600kmほどロシア領を徒歩で移動したといいます。

▼ウクライナ国境からロシア空軍基地までの距離、直線でも690kmほどある
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具体的にどのような理由で移動する必要があったのかは記載はされていないのですが、レーザー目標指示装置を設置する必要があったのかについてもよくわかりません。いずれにしてもウクライナ軍は駐機する爆撃機に対してKh-22(AS-4)巡航ミサイルを用いた長距離攻撃を行うために歩兵をこの基地付近まで移動させる必要があったとしてます。

結果として、2機の爆撃機を破壊することに成功しました。ただ、偵察隊ははウクライナ地域に戻る途中にロシア軍の待ち伏せ攻撃にあったといい、2023年8月30日に逃走中に致命傷を一名が死亡したとしています。

ウクライナはこれまでも複数回、空軍基地などにミサイル攻撃を実施していることから予想では同様にロシア領に侵入し作戦を実施していた可能性が示唆する発表となりました。