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最近不穏な行動を見せている北朝鮮。そしてウクライナや中東で相次ぐ紛争。明らかにこの影響も見え隠れする現在、アメリカ政府当局者によると北朝鮮が今後致命的な軍事行動を韓国に起こす可能性があると報じています。ただしソースはニューヨーク・タイムズです。

同紙が今月25日報じた内容として、『匿名』の米政府当局者の話として「朝鮮半島で全面戦争のリスクは高まったとは考えていないが、北朝鮮が緊張の高まりを避けられそうな方法を用いて韓国へ攻撃を行う可能性がある」と主張しています。

どういうことかというと、あくまで全軍で攻撃するというようなものではなく2010年に金正恩率いる北朝鮮軍が行ったような延坪島砲撃事件のようなものを再度行う可能性はあると見ています。

北朝鮮の金総書記は今月15日に最高人民会議の演説で韓国を「徹頭徹尾第1の敵対国」などと表現し分断された南側、つまり韓国との統一は不可能と判断。憲法を改正し別の国として認識することで韓国を「第1の敵国」に定めるべきだと述べました。

北朝鮮は韓国を攻撃する可能性は高まっている

ソースはニューヨーク・タイムズで信頼性はどうなのかという疑問があるのですが北朝鮮が韓国に攻撃をしかける可能性は複数でているのも事実です。韓国メディアによると米シンクタンクのアジアソサイエティ主催のフォーラムでダニエル・ラッセル氏(元米国務省東アジア太平洋担当次官補)は今月25日「北朝鮮は2010年の延坪島砲撃以上の攻撃を行う意図があるようだ」とした上で「金総書記が衝撃的な物理的行動を取る可能性に備えねばならない」と主張しています。

一方で北朝鮮は最近ロシアに対して武器弾薬の輸出を行っておりその中には短距離弾道ミサイルも含まれています。この状態で韓国に対して攻撃を行えるのかという疑問があります。

北朝鮮はロシアとのつながりが強力になっており、その背景にはウクライナで西側の支援が満足に行われていない点、また背後の欧米が地上軍の派遣など直接的な軍事支援を行っていないなどの対応を見ての行動の可能性が考えられます。

つまり北朝鮮は関係強化からロシアからの軍事力・協力を既に得た可能性もゼロではないということです。さらにロシアのように「住民の保護など」という意味不明な理由で北朝鮮が韓国を攻撃した場合はアメリカがでてくることになるのですが、逆に北朝鮮はロシアを出すという可能性があるというものです。

さらにイスラエル。同様にハマスからの攻撃が行われた一方で同盟国のアメリカは地上軍を派遣していません。北朝鮮は昨今のアメリカの動きを見てアメリカ軍が出てこないギリギリの規模で韓国攻撃を行う可能性はあります。