The Warzoneによると、去年2月にアメリカ側と取り決めた地上配備型小径爆弾（GLSDB）について初の到着が今週になる可能性があると報じています。正しくは日本時間の2024年2月1日頃とされているのですが、ウクライナとしては今後新たな兵器を用いてロシア側を攻撃できるようになります。

地上配備型小径爆弾（GLSDB）とはどのような兵器なのか。これは GBU-39/B SDBという戦闘機などから落下させる自由落下爆弾です。但し翼を搭載しており射程は最大で120km。精密誘導することができ固定されたターゲットには高い命中率を誇ります。



GBU-39/B SDBに227mm M26 ロケット砲弾のロケットブースターを搭載したものが地上配備型小径爆弾です。発射できるのは多連装ロケット砲のHIMARS(ハイマース)やM270で、ロケットモーターで加速、上昇させその後は航空爆弾のように滑空する形で飛翔し敵を攻撃します。

開発したボーイングおよびSAABによると、GBU-39/B SDBとの違いは無いとしており慣性航法システムと内蔵 GPS を使用して目標まで誘導。命中精度は3フィート、約1メートル以内としておりウクライナで懸念されるロシア軍の電子戦にも強いとしています。

アメリカはウクライナに送るまでボーイングと契約したり精度は問題ないのか考えられる戦場の状況をシミュレーションし数ヶ月のテストを行っていました。アメリカではGPS誘導のM30(GMLRS)シリーズのロケット弾があるもののコストとしては1発あたり10万ドルでありGBU-39/B SDBは5万ドルとしており全体的なコストは安くなるとしています。ただし射程長いものの一発あたりの威力は落ちます。