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昨年アメリカ防総省傘下の国防総省高等研究計画局 (DARPA)が「海上の戦略的および戦術的な重量物運搬」として検証機設計として2社と契約しました。今回はその一つオーロラフライトサイエンシズ案につてい新しい機体デザインが公開されました。

DARPAが2023年2月に発表したのは水際に大型の飛行艇を飛ばし車両などの戦力を揚陸させるという構想です。リバティ リフター Xプレーンという計画で現在も継続して続けられており検証機の開発として見出しでも紹介したようにオーロラフライトサイエンシズとジェネラルアトミックスの2社と契約しています。

今回機体デザインを更新したのはオーロラフライトサイエンシズです。
▼旧デザイン
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▼新デザイン
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こちらが新旧デザインです。異なるのは垂直尾翼が2枚になったことと主翼が一直線となりその先端に予想では着水後機体を安定させるフロートのようなものを搭載したことです。このフロートを搭載したことで旧デザインにあった機体中央部のフロートのようなものがなくなり機体のメンテナンス性なども向上しているものと考えられます。
その他コックピット周り、分散推進方式のターボプロップエンジンの数などは同じとなっています。

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こちらが別角度のものです。

見てもわかるように通常の輸送機のように機体後部に開口部があり、機体は着水後180度回転してこのような姿勢で機体後部を陸に向ける必要があります。

DARPAの計画としてはC-17グローブマスターIII輸送機と同等の貨物量を持ちながら、100トンの貨物を運ぶことができる比較的安価な水上飛行機を開発するプロジェクトとなっています。さらに航続距離は12000km飛行できること、海の状態は4つ環境で離着陸できる性能の求めており、穏やかな微風、風速 11~16 ノット、波3~5フィートまたは風速17~21ノット、高さ8フィートまでの波がある水面でも運用できる性能です。

現在の予定としては2028年に初飛行を計画しているものの基本的に遅れることが多い分野でもあるため目安程度になっていると考えられます。(参考)