
核大国アメリカ。これまで配備された兵器は時代と共に廃棄されていったのですが、先日核兵器を搭載した空対空ミサイルの残骸が一般人が保有していることが明らかになり警察が対応することになったと報じられています。
ワシントン州ベルビュー。地元警察によるとある日、オハイオ州デイトンにある国立アメリカ空軍博物館に一般人から「隣人が亡くなったからミサイルを譲渡したい」なとよくわからない電話があり、その後話しを聞いた博物館側が警察に通報。一般人がミサイルを所持しているということで爆弾処理班と共に警察は電話した人物宅に出向くと、そこには確かにミサイルはありました。
しかしそのミサイルは核兵器を敵機にぶち込むAIR-2A 核空対空ミサイルの残骸でした。
Police find rocket from nuclear missile in Washington home
https://taskandpurpose.com/news/cold-war-era-air-to-air-rocket-seattle-bellevue-air-2-genie/
なぜ残骸でありながら核空対空ミサイルを一般人が保有していたのか。電話した人物によると聞いた話として亡くなった隣人が『不動産セールで購入』したものらしく隣人が亡くなった後に購入したと説明しています。ただこの隣人がどのような経緯で購入したのかはこれ以上わからなかったとしています。

警察によると、発見されたAIR-2A 核空対空ミサイルについてはほぼスクラップ状態だったといい、街を核で吹っ飛ばすような弾頭は無かったとのこと。もちろろん燃料すら入っていませんでした。事件性などもなく所持は問題はないと判断し警察側は「物品は不活性であり軍も返還を要求しなかったため警察は博物館で展示するために修復するのは問題ないとして返した」としています。
なぜ一般人がミサイルの残骸を保有したのか。実は日本にもアメリカの大陸間弾道ミサイル『タイタン』の残骸があることが分かっており、その時の話ではアメリカ軍が過去に大量にミサイルを廃棄したときに技術が古いものは弾頭を外して民間に放出、市場で売買されていた時期があるらしく経緯は両方同じでいずれも米軍が正式に民間に放出したものだと考えられます。
搭載された核兵器はW25核弾頭というもので威力を示す核出力は1.7ktです。これは広島型原爆16ktとされており目安として1/10程度ということになります。
このミサイルは地上からではなく戦闘機から発射されて侵入してくる敵の爆撃機などに対して打ち込み撃墜する目的がありました。当時ミサイルの信頼性や機銃であっても高速化する爆撃機では対応しきれない可能性があり、敵の爆撃機を確実に一層できる核の威力を使った案でした。

1000発あまりこのミサイルは配備されていたものの結果としては一度も実戦使用されたことはありませんでした。ただ、1回だけ運用試験を行ったことがあり、1957年7月19日に行われたプラムボブ作戦で地上に米空軍の士官を含む一団がいる中で空中起爆したことがあります。
しかしそのミサイルは核兵器を敵機にぶち込むAIR-2A 核空対空ミサイルの残骸でした。
Police find rocket from nuclear missile in Washington home
https://taskandpurpose.com/news/cold-war-era-air-to-air-rocket-seattle-bellevue-air-2-genie/
なぜ残骸でありながら核空対空ミサイルを一般人が保有していたのか。電話した人物によると聞いた話として亡くなった隣人が『不動産セールで購入』したものらしく隣人が亡くなった後に購入したと説明しています。ただこの隣人がどのような経緯で購入したのかはこれ以上わからなかったとしています。

警察によると、発見されたAIR-2A 核空対空ミサイルについてはほぼスクラップ状態だったといい、街を核で吹っ飛ばすような弾頭は無かったとのこと。もちろろん燃料すら入っていませんでした。事件性などもなく所持は問題はないと判断し警察側は「物品は不活性であり軍も返還を要求しなかったため警察は博物館で展示するために修復するのは問題ないとして返した」としています。
なぜ一般人がミサイルの残骸を保有したのか。実は日本にもアメリカの大陸間弾道ミサイル『タイタン』の残骸があることが分かっており、その時の話ではアメリカ軍が過去に大量にミサイルを廃棄したときに技術が古いものは弾頭を外して民間に放出、市場で売買されていた時期があるらしく経緯は両方同じでいずれも米軍が正式に民間に放出したものだと考えられます。
AIR-2A 核空対空ミサイル
このミサイルは1956年から1988年に退役するまでアメリカ空軍およびカナダ空軍が保有していた核兵器です。通常の核兵器と異なるのは街に対して核攻撃する兵器ではなく飛来する敵機を撃墜するために核爆発を利用するという兵器でした。搭載された核兵器はW25核弾頭というもので威力を示す核出力は1.7ktです。これは広島型原爆16ktとされており目安として1/10程度ということになります。
このミサイルは地上からではなく戦闘機から発射されて侵入してくる敵の爆撃機などに対して打ち込み撃墜する目的がありました。当時ミサイルの信頼性や機銃であっても高速化する爆撃機では対応しきれない可能性があり、敵の爆撃機を確実に一層できる核の威力を使った案でした。

1000発あまりこのミサイルは配備されていたものの結果としては一度も実戦使用されたことはありませんでした。ただ、1回だけ運用試験を行ったことがあり、1957年7月19日に行われたプラムボブ作戦で地上に米空軍の士官を含む一団がいる中で空中起爆したことがあります。