GLSDB_1

アメリカガウクライナに供給を発表していたのは航空爆弾を地上発射型に改造したGLSDB、地上発射型滑空弾という兵器です。これに関して既にウクライナで実戦投入されていることが初めて確認されました。

この情報はウクライナ側からの発表ではなく、ロシアの電報チャンネルがロシア側の陣地に打ち込まれたものを報じたことで明らかになりました。この情報については2024年2月14日にSNSで出回り始めたもので、元の情報としてはウクライナ東部に位置するルハンスク州クレミンナ周辺で13日に行われた一連の攻撃で予想では初めて使用されたのではないかと考えられています。

見つかったのはGLSDBの後ろについているパーツです。ここには動翼が搭載され敵に対して精密誘導を行う重要なパーツです。


このGLSDBは地上のミサイルランチャーからロケットモーターにより射出されます。GLSDBは2015年にアメリカでも配備されたばかりの最新兵器で1発あたり40,000 ドル相当の戦闘機などが投下する精密誘導型GBU-39/B SDB小径爆弾にM26ロケットを接続したものになります。

GLSDB

射出されたGLSDBはM26ロケットを切り離し滑空。指定されたターゲットに動翼を用いて正確に命中させます。このGBU-39/B SDBは通常の戦闘機から放たれるものと全く同じもので、敵側からするとターゲットそのものが小型であり対空ミサイルにとっては撃墜が困難なものとなっています。

GLSDBについては当初2023年中にも引き渡されるとされていたものの結局1年近く遅れました。アメリカもGLSDBを実戦で用いたことはないと考えられ、リアルな戦場で実際にどれだけの戦果をあげれるのか、一連の運搬から配備、攻撃からターゲットの破壊まで調査する環境があるというのは供給する側のメリットの一つになっています。

GLSDBのあくまで公開されているカタログスペックとしては重量約270kg、射程約150kmとしています。