現在ハマス掃討を謳い地上侵攻を続けているイスラエル。先進的な兵器を数多く配備している国ですが、一般的に無誘導の迫撃砲について誘導可能な兵器な迫撃砲弾の使用初めて実戦投入したと報じられています。
イスラエルの企業Israel Military Industries / IMI Systemsが開発したのは迫撃砲弾を誘導可能な兵器とする新兵器です。この兵器については1990年代末に誘導可能な迫撃砲の開発プロジェクトが提出されたというもので、非常に長い開発期間を得て実戦投入されたものになります。
この兵器については2021年に最後の運用試験が行われイスラエル軍が採用する決定がされました。具体的な性能は明らかになっていないものの120mm重迫撃砲に誘導機能が搭載されているもので、少なくとも2021年ごろより量産が始まったことが伺えます。
この迫撃砲はイスラエルではアイアンスティングと呼ばれており、胴体に空中展開する翼、尾部にも特徴的なフィンがあります。精密誘導するのは胴体の翼と先端の装置です。アイアンスティングは全長950mm、重量は10.8kgです。
これまで何度か試験された様子は確認されているもののターゲットに対して非常に高精度で命中していることが分かっています。誘導方法はターゲットを地上、もしくは上空からターゲットする方法では半径1m以内にGPS誘導などの方法では半径10m以内に落下します。
アイアンスティングの起爆も一般的なもので空中爆発、接触して爆発、地面に貫通して爆発する3つのモードが選べます。この砲弾は120mm迫撃砲に互換性がありもちろんアメリカやNATO諸国で運用されている発射管でそのまま運用できる設計になっておりすべて互換性があるとしています。
このような誘導迫撃砲を開発した経緯は不明ですが、例えば現在のガザ地区といった人口密度が多い地域で周囲への被害を抑えるという理由が第一にあると考えられます。155mm自走榴弾砲といった精密誘導を備えた兵器もアメリカは運用しているのですが、射程が長すぎる可能性があり120mm迫撃砲といった低射程かつ低威力の兵器の方がイスラエル兵が戦闘を継続しつつ敵に攻撃しやすいと判断された可能性もあります。
参考
この兵器については2021年に最後の運用試験が行われイスラエル軍が採用する決定がされました。具体的な性能は明らかになっていないものの120mm重迫撃砲に誘導機能が搭載されているもので、少なくとも2021年ごろより量産が始まったことが伺えます。
この迫撃砲はイスラエルではアイアンスティングと呼ばれており、胴体に空中展開する翼、尾部にも特徴的なフィンがあります。精密誘導するのは胴体の翼と先端の装置です。アイアンスティングは全長950mm、重量は10.8kgです。
これまで何度か試験された様子は確認されているもののターゲットに対して非常に高精度で命中していることが分かっています。誘導方法はターゲットを地上、もしくは上空からターゲットする方法では半径1m以内にGPS誘導などの方法では半径10m以内に落下します。
アイアンスティングの起爆も一般的なもので空中爆発、接触して爆発、地面に貫通して爆発する3つのモードが選べます。この砲弾は120mm迫撃砲に互換性がありもちろんアメリカやNATO諸国で運用されている発射管でそのまま運用できる設計になっておりすべて互換性があるとしています。
このような誘導迫撃砲を開発した経緯は不明ですが、例えば現在のガザ地区といった人口密度が多い地域で周囲への被害を抑えるという理由が第一にあると考えられます。155mm自走榴弾砲といった精密誘導を備えた兵器もアメリカは運用しているのですが、射程が長すぎる可能性があり120mm迫撃砲といった低射程かつ低威力の兵器の方がイスラエル兵が戦闘を継続しつつ敵に攻撃しやすいと判断された可能性もあります。
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