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今も世界の世界中の空を飛び回っている旅客機、その全ては音速を超えない速度で飛行しています。もちろん最高速度も通常は音速は超えない設計になっているのですが、非常に稀なケースとして先日音速を突破してしまうトラブルがあったと報じられています。

2024年2月17日、大西洋中部地域上空で民間ジェット機が音速となる1224km/hを超えて1290km/hで飛行してしまう出来事があったと海外メディアが伝えています。

ワシントン・ポスト紙によるとヴァージン・アトランティック航空の一便は土曜日に、ワシントン・ダレス国際空港からロンドンのヒースロー空港までジェット機で着陸しました。しかしこの飛行でマッハ1.04を記録し音速を突破してしまったとのこと。

なぜこの旅客機は音速を突破してしまったのか。理由はこの大西洋上空で発生した巨大なジェット気流がです。このジェット気流に旅客機が乗った結果、東行き商業便は東風のジェット気流に乗り音速よりも速く飛行するという効果をもたらしました。

全体として、ジェット気流の平均速度が時速約177km/hであるのに対し、このときは時速426km/hという猛スピードとなっていたといい、当然この気流に乗れば旅客機でも速度があがってしまいます。

ただし衝撃波は無し

物体が音速を突破すると衝撃波が生まれるのですが、実は今回はあくまで地表との速度がマッハ1.04を記録したものの、気流との速度はマッハを超えておらず衝撃波も生まれなかったとしています。

今回旅客機の対地速度がマッハ1.04を記録させたジェット気流については米国立気象局のボルチモア・ワシントン更新アカウントは、Xによると20世紀半ばに記録が残り始めて以来、観測史上2番目に強かったと説明しています。

参考