T-74B3M

ロシアのウクライナ侵攻から2年を迎え状況は膠着状態が続いているのですが、一方で戦場は常に変化しています。最近、ロシアが投入した戦車した戦車についてドローン対策として明らかに広範囲を防御している様子が確認されています。

戦車の天敵となっているドローン。主に爆弾を搭載して自爆してくるものと上空から落とす2つの攻撃方法がとられており、現代戦車の共有の弱点となる天板つまり戦車上面を狙ってきます。

Танки Т-72Б3М получают новые штатные козырьки большой площади
https://topcor.ru/43540-tanki-t-72b3m-poluchajut-novye-shtatnye-kozyrki-bolshoj-ploschadi.html

そこでロシアが当初からとっている対策として砲塔上部にコープケージという柵のようなものを搭載したことです。これはウクライナ侵攻が始まる前から周到に準備していたもので、この時点では対ドローンではなくアメリカ製のジャベリンといった上空に飛び上がり落下する対戦車ミサイル対策でした。

しかし現在はジャベリンよりも上空から突っ込んでくるドローンも脅威となっています。


この動画がどこで撮影されたのかは不明ですが、ウクライナのドネツク州ヴフレダールと記載されており戦車はT-72B3Mとしています。

T-74B3M_1

画像を見るかぎり砲塔天板は金属製の頑丈なコープケージが搭載されておりこちらは主に1ジャベリン対策です。砲塔周囲も網で覆うなどこちらもドローンから投下される爆弾対策が施されています。さらにこれまで見られなかった車体後部についても網が貼られており、こちらは後方から突っ込んで来ることが多いドローン対策となっています。

映像についてはテスト中のものだとしており効果を確認しているものと考えられます。

戦車後部の網については砲塔が360度回転できないため動きを制限してしまい特に市街戦などでは不利になると考えられます。ロシアとしては不便は承知の上でも防御に振ってるということを考えると、ドローンによる被害がやはり相当数でていることが伺えるものとなっています。