ノルウェーのオスロメトロポリタン大学の研究者カミラ・スタインズ氏らは国内の児童家族省から「ゲームにおける金銭の影響」を調査を請け負いました。これについて、どのような理由からどのような目的があったのかは記載はないのですが、予想では子供らのゲームに対する課金に対する意識を調査する意図があったと考えられます。

つまり結果ありきの研究になっている可能性もあるのですが、その上で分かったことは「子どもにとってはオンラインの世界とオフラインの世界の間に明確な区別は存在しない」とし、「ゲーム内のキャラクターは実社会世界の異なる部分に過ぎず、外見もアイデンティティマーカーとなっている」と説明しています。

研究では調査の対象となった中学1年の13歳のフランクさんはこのように語っています。「ゲームで誰とも遊ばないと、学校で話すことが何もなくなってしまいます」といいゲームが現実に影響を与えていると語りました。

研究者はこれを同調圧力の一つだと見ており「一部の子どもたちは友達と遊ぶためにゲーム機、ゲーム内通貨が不足すると話題についていけないとか疎外されていると感じており、それはゲーム内で使用しているキャラクターのスキンに基づいていじめられたりする可能性もある」と指摘しています。

つまり友達と同じゲームをするのは当然として、持っている装備やどれだけそのゲームに課金しているのか、つまりどれだけやり込んでいるのかがキャラクターのスキン、つまり外観からもわかるものになっており、その有無でマウントの取り合いになっていることがあるということになりそうです。

確かに子供らの話題については共通の話題の重要性はみなさんも経験があると思います。昔であればアニメやテレビだったものの、時代と共にプレイステーションといったゲームから現在はスマホのゲームになっていることは間違いなく、当然子どものスマホの所有は当たり前という前提でのこの話題ということになっています。