トライデント2

核保有国のイギリス。その核戦力を担うのは英国海軍は原子力潜水艦バンガードです。定期的に計画通りミサイルが発射できるかテストする必要があるのですが、今年1月末に行われた試験で上昇に失敗する事故があったと報じられています。(画像は参考資料)

事故があったのは2023年1月30日です。当時バンガードはフロリダ沖に展開しておりここから大西洋を南下しブラジルと西アフリカ沖の中間海域に落下する計画で飛行距離は6000kmを想定していました。

この発射試験については英国国防省長官グラント・シャップス氏がこの潜水艦の搭乗していたとされ英国は現在、海底からミサイルを回収する捜索活動を行っているとしているのですが現在はどうなったのかは不明です。国防省は打ち上げ失敗を「異常事態が起きた」と説明しており国家安全保障上の理由に詳細を明らかにしていません。

▼アメリカ海軍のトライデント2発射試験


イギリスにおける潜水艦発射弾道ミサイル『トライデント2』の打ち上げは2016年実施されていませんでした。当時の試験は9000km飛翔し目的の水域に落下する予定だったのもの実はこちらも失敗してます。
その後2017年に報じられた内容として、打ち上げ失敗が長期間隠蔽されていたことは仕方ないとして、打ち上げた弾道ミサイルがアメリカ本土に向かって飛翔した可能性も指摘されています。

イギリスでは2020年にヴァンガード級原子力潜水艦の3番艦『ビジラント』で、潜水艦発射弾道ミサイル『トライデント』の交換する課程で酔っ払った中佐が現れ交換作業をしていたことが明らかになっています。ちなみにこの酔っ払った中佐が持っていたのはレンチではなくフライドチキンだったことも合わせて記載されています。

参考