小型ドローンが前線で大量に使用されるようになった現在、特にウクライナでは双方が大量に大小様々なドローンを投入しています。今回はその動力になるのですが、一回り大きい中型機についてエンジンではなくパルスジェットを用いた安価な機体も登場しはじめていると報じられています。
アメリカのボルチモアに本社を置く新興企業がウェーブエンジンが開発したのは滑走路から飛び立つサイズのドローンです。通常このようなタイプはプロペラ、もしくはターボファンエンジンを搭載することが多いのですが、このScitor-Dと呼ばれる機体には非常に珍しいパルスジェットエンジン搭載しています。
Pulsejet Drone Flies, Could Have Big Impact On Cost Of Future Weapons
https://www.twz.com/news-features/pulsejet-drone-flies-could-have-big-impact-on-cost-of-future-weapons
パルスジェットエンジンの構造としてはマフラーのような太い筒の内部に燃料を放出するノズルと点火プラグ、さらにバルブなどで構成されており、レシプロエンジンのような複雑な構造やターボファンエンジンのように高速回転するタービンのようなものは一般的に搭載していません。
動力の構造は大きくなるという欠点はあるものの可動部品がほとんど存在していないためパーツ数そのものが圧倒的に少なく非常に安価で大量に1作れるという特徴もあるといます。
▼J-1エンジンを搭載したScitor-D。最後着陸に失敗しているように見えるものの、『安価』を強調したいのか意図的に行っている…とも考えられる。
性能としては最大重量は45kg程度で搭載できる重量は9kg程度。エンジンは機体に内蔵されておらず上部に取り付けるという方法で極力シンプルに、安価に生産できるようにしているとしています。デモ飛行ではJ-1エンジンで222ニュートンの推力を発生させることができるとしています。
J-1の推力比燃料消費量(TSFC)は毎時 2.0 pounds/pounds-forcとしています。これは複雑で高価なタービンベースのエンジンの効率に匹敵するとのこと。
同社は現在米国空軍の資金提供を受け開発を続けており将来的に1112ニュートンの推力のあるエンジンも開発しており、これにより最大離陸重量450kgの機体もとばせるようになると説明しています。
アメリカ軍としてはこのような先端技術を使っていない兵器というのは輸出しやすく扱いやすい利点もあります。このような機体を大量に飛ばすことで敵の防空網を惑わせ消耗させることもできるため、安価な機体というのは現在想像以上に利点があるものと考えられます。
Pulsejet Drone Flies, Could Have Big Impact On Cost Of Future Weapons
https://www.twz.com/news-features/pulsejet-drone-flies-could-have-big-impact-on-cost-of-future-weapons
パルスジェットエンジンの構造としてはマフラーのような太い筒の内部に燃料を放出するノズルと点火プラグ、さらにバルブなどで構成されており、レシプロエンジンのような複雑な構造やターボファンエンジンのように高速回転するタービンのようなものは一般的に搭載していません。
動力の構造は大きくなるという欠点はあるものの可動部品がほとんど存在していないためパーツ数そのものが圧倒的に少なく非常に安価で大量に1作れるという特徴もあるといます。
▼J-1エンジンを搭載したScitor-D。最後着陸に失敗しているように見えるものの、『安価』を強調したいのか意図的に行っている…とも考えられる。
性能としては最大重量は45kg程度で搭載できる重量は9kg程度。エンジンは機体に内蔵されておらず上部に取り付けるという方法で極力シンプルに、安価に生産できるようにしているとしています。デモ飛行ではJ-1エンジンで222ニュートンの推力を発生させることができるとしています。
J-1の推力比燃料消費量(TSFC)は毎時 2.0 pounds/pounds-forcとしています。これは複雑で高価なタービンベースのエンジンの効率に匹敵するとのこと。
同社は現在米国空軍の資金提供を受け開発を続けており将来的に1112ニュートンの推力のあるエンジンも開発しており、これにより最大離陸重量450kgの機体もとばせるようになると説明しています。
アメリカ軍としてはこのような先端技術を使っていない兵器というのは輸出しやすく扱いやすい利点もあります。このような機体を大量に飛ばすことで敵の防空網を惑わせ消耗させることもできるため、安価な機体というのは現在想像以上に利点があるものと考えられます。