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中国EC「AliExpress」。販売されているものはかなり怪しいものから日本では販売されていないようなレアなパーツもあります。もちろん日本でも利用することができるのですが、お隣韓国ではトラブル件数が1年間で5倍に増えたとして当局が調査に入ったと報じられています。

皆さんも一度は耳にしたことがあると思われるAliExpress。要は中国のアマゾンみたいな印象があるECプラットフォームで日本への配送も行っているのですが非常に安く、海外を経由して届くことがあるなど売られている商品もヤバイものが多いのも事実です。

さて今回韓国の公正取引委員会が調査を開始したのはソウル市中区のアリコリアのオフィスです。このアリコリアはアリエクスプレスの韓国法人で消費者のクレーム対応に関する資料を押収したと報じられています。

なぜ調査に乗り出したのか。それは消費者とトラブルを相次いで起こしているためです。これはあくまで報告されただけで2023年に寄せられたアリコリアに対する通報件数は465件でこれは2022年に比べて実に5倍もの数字になっているとのこと。

その通報内容としては「配送遅延」「誤配」「商品の欠落」「配送中の紛失を含む契約不履行」が49%を占め、「返金拒否」など金関連が31%、偽物や商品の破損など「品質への不満」が18%となりました。

記事によるとアリコリア対しては2023年にも偽物が売られているとし「臨時の販売中止命令も検討する」と発表されていたものの命令がだされたとは記載されていません。今回は「調査で法律違反が確認されれば厳正に対処する」とコメントしているものの具体的にいつ何をするのかは記載はありません。

中華の闇、AliExpress

AliExpressはアリババ・グループが運用しているのですが、確かに明らかに著作権違反してそうな商品があります。ただ同等の商品は日本のアマゾンでも当たり前のように出品されていることがあり程度としては同じです。

問題なのは保証です。アマゾンであればトラブルが発生すればある程度の対応は期待できるもののAliExpressはその部分が曖昧で消費者側が偽物をつかまされたり、商品が届かない場合は泣き寝入りしなければならないケースが多いと考えられます。

もちろん非常に安価で、かつ中国から発送されるという時点でリスクを考える必要があるとも言えます。もちろん1年間保証などというものは期待できません。私達消費者としてはトラブルに巻き込まれても許せる程度のものしか買ってはいけない、コンセントに挿したり、口に入れたり、肌に付けるようなものは買ってはいけない、それがAliExpressだと割り切る必要があると考えられます。