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常に変化し続ける戦場。特に重要なのは敵がどこにいるのか正確に把握することですが、エルビット・システムズ・オブ・アメリカの子会社は無人車両に取付可能な敵対的火災感知器「セレニティ」を米陸軍と契約したと発表しています。

敵対的火災感知器「セレニティ」はエルビット・システムズ・オブ・アメリカの子会社ロゴス・テクノロジーズが開発したもので電気光学センサーと音響センサーを組み合わせることで約9.6km離れた場所から敵兵器の発砲、爆発の発生源を正確に特定するものです。さらに広域動画画像 (WAMI) デバイスと組み合わせることでさらに有効な装備となるとしています。

Elbit Systems subsidiary to supply shot-spotting sensors in Africa
https://www.defensenews.com/intel-geoint/isr/2024/03/05/elbit-systems-subsidiary-to-supply-shot-spotting-sensors-in-africa/

具体的に、例えば迫撃砲砲を例に挙げているのですが発砲音から発射された位置を特定する以外も、敵が今どこに向かって移動しているのか、その敵がどこから来たのかも探ることができるとしています。

同社は2024年2月に米軍と契約しており既に軍で使用されているとのこと。また海外への輸出可能なバージョンが作れるか検討しており、将来的には車ではなくドローンに搭載できるような小型バージョンも開発したいと説明しています。

ただこの装置ついてはアメリカ軍がテロが多く発生するアフリカ大陸で使用するというものになっています。つまり都市といったビルや建物がある環境での使用は記載されていません。仮に使えないとすれば理由は音の反響が影響してるのではないか?という単純ものです。いずれにしても記載がないため周辺環境を選ばずどこでも使用できるのかは不明です。