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毎年数例、犬と散歩中にものすごいものを発見してしまう事例が報告されますが今回は恐竜の骨です。フランスでとある人物が偶然にも恐竜の骨を見つけたことで人生も大きく変わる出来事になったと報じられています。

アメリカのワシントンポストなどによるとこの恐竜化石を発見したのはフランスのデミアン・ボシェトさんです。彼は2022年に南部にいあるクルージュとい村で飼い犬の散歩に出かけたといいます。当時はいつもの森を歩いていたそうなのですが、そこに土砂崩れが発生しておりよくみたら骨のようなものが飛び出しているのを偶然発見。

実はボシェトさんは古生物学を独学するほどの興味があったといい、間違いなくなんらかの骨だと確信し地元の考古学会と古生物学学会に連絡したといいます。そしてボシェトさんと古生物学会の専門家らは現場が荒らされる可能性が高いと考えメディアなどに一切知らずに2年間発掘を続けてきたといいます。

調査の結果、ボシェトが発見したのは間違いなく恐竜化石であることが判明しました。分析の結果、地球上で最大を誇る首長竜『チタノサウルス』だったことが分かったといいます。このチタノサウルスはジュラ紀後期から白亜紀末、つまり恐竜の大量絶滅前まで南アメリカ地域に主に住んでいた草食恐竜でです。種によって体長が30mに達し、重さ50tを超えるとされていました。 

ボシェトさんが化石を発見した当時、骨が散らばっていて、すべてバラバラになっていると思っていたといます。しかし組み立ててみると恐竜の頭骨と大腿骨は見つからなかったものの、後頭蓋骨から尾までつながった形で埋まっていたことがわかりました。

現在、発掘した体の70%ほどが復元できているといい、体長は約10mと推定されています。 

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一方で運命的な出会いになったのはボシェトさんです。彼は元々通っていた職場を辞めているといい幼い頃より好きだった古生物学者を目指し修士号を選ぶことにしたとのこと。 クルージ博物館は声明で「ボシェトさんが恐竜研究に知識があったため化石を発見し発掘できた」と話しています。

ボシェトさんは、欠けている骨は今後の追跡調査して見つけることができることを楽しみにしている」と話しています。

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