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一部の国家を除きロケットの発射はカウントダウンが実施されています。しかし、先日打ち上げられた国際宇宙ステーション行のスペースXによるドラゴン宇宙船の打ち上げについて、宇宙船に亀裂があることを知っている状態で打ち上げてしまうトラブルがあったと報じられています。

冷静に考えてなぜロケットの打ち上げは年末年始のようなカウントダウンを行う必要があるのか、そんなカウントダウン中にあろうことか人が乗り込む宇宙船に亀裂を発見するもののそのまま打ち上げるというトラブルがありました。

記事によるとこの宇宙船は過去に5回宇宙に行き再整備されたものです。宇宙船にはNASAの宇宙飛行士3名とロシア人宇宙飛行士1名が搭乗し打ち上げられました。問題なのはこの宇宙船を載せたファルコ9ロケットの打ち上げカウントダウン中に地上管制官がクル​​ー・ドラゴンのハッチのシールに小さな亀裂が生じているのを発見していたといいます。しかしストップせずに発射してしまいました。



この宇宙船は宇宙空間でこれまで466日滞在しており、あくまで日数としてはスペースシャトルよりも多くなっています。一方でスペースXとしては亀裂を詳しく調査し、差し迫った危険はないと判断しているといい「私たちは問題を理解しており、ミッション全体を安全に飛行できると確信しています」とのこと。

この宇宙船は8月まで国際宇宙ステーションにドッキングされた状態で帰還します。スペースXは今回をもってこの宇宙船は廃棄する予定なのですが、NASAによるとスペースXが最大で15回の再打ち上げできるよう検討しているとのことです。

ちなみになぜ地上のクルーが発射までに亀裂を発見できなかったのかについては記載はなく、どの程度の亀裂なのかについても詳細な記載はありません。