アメリカの民間企業スペースXは自社が開発する超大型ロケット、スターシップ3号機の打ち上げで初めて地球軌道に到達、宇宙飛行を成功させました。ただ、いくつかのトラブルが発生したと見られブースターと宇宙船はその後、墜落・消失しています。
日本時間14日22時過ぎに行われたのは有人宇宙船となるスターシップの打ち上げです。スターシップは過去に2回打ち上げを実施しているものの打ち上げ途中で爆発しいずれも失敗しました。注目された3回目の打ち上げは下段スーパーヘビーの正常な燃焼終了、スターシップの正常な燃焼終了となり事実上、打ち上げは成功しました。
スターシップはその後宇宙空間でペイロードを収めるカーゴベイの開閉試験を実施し成功。またこちらも重要視されていた上部にある燃料タンクから下段の燃料タンクに燃料を移送するという試験も行われたもののこちらも成功しました。
一方で失敗した内容として分かっているのは宇宙空間でスターシップのエンジンを燃焼させるラプターエンジンの燃焼試験は見送られたとしています。理由は明らかになっていません。
機体については下段のスーパーヘビーについては正常に切り離し後、地球に落下。海上で減速し着水する予定だったもののエンジンの再点火に問題があったのか1100km/h近い速度で落下し墜落。この間姿勢制御などは問題なく行われました。
有人宇宙船となるスターシップについては後半以降にトラブルが発生しています。まず、ラプターエンジンの起動・燃焼は行われず失敗。これにより地球落下軌道が手前になり予想落下地点が55kmほど手前になり再突入時間もずれるという結果となりました。
そしてスターシップは大気圏再突入するものの姿勢が全く安定しておらず機体が斜め方向に回転し続けながら落下。この間オンボードカメラによる初の中継が行われており明らかに不安定な姿勢での突入が実施されました。
結果、機体から送られるテレメトリーと映像が断絶、最終的に高度65km、時速25707kmでした。機体はその後も落下したのかは不明で以降テレメトリは送信されいないとみられ上空で爆発したか制御できない状態で海上に落下したと考えられます。
この評価はスターシップが軌道に到達し正常にエンジンを停止したという一連の打ち上げについての評価対するものだと考えられます。一方で行われるはずだった試験の一部が未実施で機体も少なくとも消失していることから失敗した点はあるものの部分的な失敗というものと考えられます。
前回、2回目の打ち上げではスターシップの燃焼終了直前に意図的な爆発が実施されて打ち上げ途中で消失しています。1回目、2回目に比べスターシップの不具合が発生した箇所も修整が施されており間違いなく完成形に近い機体になっていることが伺える打ち上げとなりました。
スターシップは全段再利用可能かつ超大質量を打ち上げることができ、他のロケットよりも1世代以上先を行くロケットです。今後更に難しいロケット回収、そして人を運ぶ宇宙船として安全な着陸が実施できるのか非常に重要な課題はまだ実施されていません。しかし、今後も進化を続けていく大きな可能性が見える打ち上げとなりました。
スターシップはその後宇宙空間でペイロードを収めるカーゴベイの開閉試験を実施し成功。またこちらも重要視されていた上部にある燃料タンクから下段の燃料タンクに燃料を移送するという試験も行われたもののこちらも成功しました。
一方で失敗した内容として分かっているのは宇宙空間でスターシップのエンジンを燃焼させるラプターエンジンの燃焼試験は見送られたとしています。理由は明らかになっていません。
機体については下段のスーパーヘビーについては正常に切り離し後、地球に落下。海上で減速し着水する予定だったもののエンジンの再点火に問題があったのか1100km/h近い速度で落下し墜落。この間姿勢制御などは問題なく行われました。
有人宇宙船となるスターシップについては後半以降にトラブルが発生しています。まず、ラプターエンジンの起動・燃焼は行われず失敗。これにより地球落下軌道が手前になり予想落下地点が55kmほど手前になり再突入時間もずれるという結果となりました。
Starship re-entering Earth's atmosphere. Views through the plasma pic.twitter.com/HEQX4eEHWH
— SpaceX (@SpaceX) March 14, 2024
そしてスターシップは大気圏再突入するものの姿勢が全く安定しておらず機体が斜め方向に回転し続けながら落下。この間オンボードカメラによる初の中継が行われており明らかに不安定な姿勢での突入が実施されました。
結果、機体から送られるテレメトリーと映像が断絶、最終的に高度65km、時速25707kmでした。機体はその後も落下したのかは不明で以降テレメトリは送信されいないとみられ上空で爆発したか制御できない状態で海上に落下したと考えられます。
打ち上げの評価は?
現時点で公式の声明は不明ですが、あくまでWikipedia基準としては成功と失敗の書き換え合戦が行われていたものの、現在は全体的な打ち上げは『成功』、ブースターについては『部分的な成功』として評価されています。この評価はスターシップが軌道に到達し正常にエンジンを停止したという一連の打ち上げについての評価対するものだと考えられます。一方で行われるはずだった試験の一部が未実施で機体も少なくとも消失していることから失敗した点はあるものの部分的な失敗というものと考えられます。
前回、2回目の打ち上げではスターシップの燃焼終了直前に意図的な爆発が実施されて打ち上げ途中で消失しています。1回目、2回目に比べスターシップの不具合が発生した箇所も修整が施されており間違いなく完成形に近い機体になっていることが伺える打ち上げとなりました。
スターシップは全段再利用可能かつ超大質量を打ち上げることができ、他のロケットよりも1世代以上先を行くロケットです。今後更に難しいロケット回収、そして人を運ぶ宇宙船として安全な着陸が実施できるのか非常に重要な課題はまだ実施されていません。しかし、今後も進化を続けていく大きな可能性が見える打ち上げとなりました。