飛行甲板から戦闘機を加速し飛び立たせるカタパルト。現在は電気のパワーを用いたカタパルトが最新型となっているのですが、中国ではこれを巨大化しスペースプレーンをマッハ1.6まで加速させ射出する謎の地上施設を開発しているなどと報じられています。(画像は参考資料)
この構想自体は今始まったものではなく、少なくとも2021年には発表されていたのですが、サウスチャイナ・モーニング・ポストによるとその構造について、飛ばす機体はボーイング 737 よりも長い、重量 50 トンの巨大なスペースプレーンになるとしており、これを地上でマッハ1.6まで加速させエンジンを動作しマッハ7まで加速することで宇宙を目指すというものです。
China Working on Giant Rail Gun to Shoot Astronauts Into Space
https://futurism.com/the-byte/china-giant-rail-gun-astronauts-space
▼2021年の動画
今回報じられているものはこちらの2021年に既に公開されていた構想のものと考えられます。CALT、中国運載火箭技術研究院のもので、若干異なっていると考えられるのですがほぼ同じと思われます。
構造としては電磁カタパルトを用いたマスドライバーで台車にスペースプレーンを搭載し加速。
建設される高度は2km付近で、あくまでこちらの動画ではスペースプレーンは山の斜面を利用し上向き発射され海水面より3kmの高度で分離、マッハ3ほどまで加速させます。
そのあとは搭載したエンジンで加速するというものです。
このような加速方法を用いることで理論上、ロケットの第一段は不要となり高効率で打ち上げすることができるという構想です。
ただし、いくつか問題があります。まず加速度です。レールの距離がどのくらいになるかは不明ですが軽く5~10km前後は必要と考えられ、この間急加速するため乗員にかかる加速度つまりGに耐えられるのかという疑問です。ただし記事ではマッハ1.6に下げられており中国の科学者は耐えられるとしています。
また脱出です。当然戦闘機などでは脱出できる装置が搭載されているのですがマッハ1.6で安全に脱出することは想定されていないと考えられます。ちなみに一般的な有人ロケットであれば0km/hからそのような速度であっても一応安全に脱出できる装置が搭載されています。
また台車を使っているためその速度で安全に切り離しすることができるのかです。こちらが技術面で最大の問題になりそうですが、マッハ1.6に抑えられているため理論上は可能と判断しているものと思われます。
China Working on Giant Rail Gun to Shoot Astronauts Into Space
https://futurism.com/the-byte/china-giant-rail-gun-astronauts-space
▼2021年の動画
今回報じられているものはこちらの2021年に既に公開されていた構想のものと考えられます。CALT、中国運載火箭技術研究院のもので、若干異なっていると考えられるのですがほぼ同じと思われます。
構造としては電磁カタパルトを用いたマスドライバーで台車にスペースプレーンを搭載し加速。
建設される高度は2km付近で、あくまでこちらの動画ではスペースプレーンは山の斜面を利用し上向き発射され海水面より3kmの高度で分離、マッハ3ほどまで加速させます。
そのあとは搭載したエンジンで加速するというものです。
このような加速方法を用いることで理論上、ロケットの第一段は不要となり高効率で打ち上げすることができるという構想です。
ただし、いくつか問題があります。まず加速度です。レールの距離がどのくらいになるかは不明ですが軽く5~10km前後は必要と考えられ、この間急加速するため乗員にかかる加速度つまりGに耐えられるのかという疑問です。ただし記事ではマッハ1.6に下げられており中国の科学者は耐えられるとしています。
また脱出です。当然戦闘機などでは脱出できる装置が搭載されているのですがマッハ1.6で安全に脱出することは想定されていないと考えられます。ちなみに一般的な有人ロケットであれば0km/hからそのような速度であっても一応安全に脱出できる装置が搭載されています。
また台車を使っているためその速度で安全に切り離しすることができるのかです。こちらが技術面で最大の問題になりそうですが、マッハ1.6に抑えられているため理論上は可能と判断しているものと思われます。