FAB-3000-4

先日ロシア国営メディアがFAB-3000 M-54という重量が3トンある航空爆弾の量産を始めたと報じました。扱いにくい大型爆弾をロシアはどのようにウクライナで使用しようとしているのでしょうか。

ロシアの軍事系サイトによると、現在ロシア国内ではFAB-3000という現在ロシア空軍が運用できる最大サイズの爆弾の連続生産が正式に発表したと報じています。ロシア、ソ連では更に大きいFAB-5000、9000というものが過去に生産されていたものの運用する機体は現在ありません。

Какие цели будут призваны поразить мощнейшие бомбы ФАБ-3000 с УМПК
https://topcor.ru/45621-kakie-celi-budut-porazhat-moschnejshie-bomby-fab-3000-s-umpk.html

ロシアは現在ウクライナと戦争中でありこのFAB-3000 M-54はウクライナの攻撃対象に投下されるということになります。ロシアは過去にマリウポリでの戦闘でこの爆弾を使用したことが明らかになっています。



しかし問題があります。FAB-3000 M-54を搭載できるのは敵からの攻撃に貧弱で最新ミサイルのマトにしかならない大型爆撃機に限定されることです。戦闘爆撃機といった機体に搭載することはできません。その上でどのような運用をされているのかについては、あくまで軍事サイトによると運用可能な機体は爆撃機Tu-160とTu-95MSになるだろうとしています。

FAB-3000 M-54を投下するにはウクライナの防空ミサイルの外から運用する必要があり通常の投下は難しいのではないかと見ています。そこでこの爆弾にUMPKというアメリカでいうJDAMのような翼を搭載してウクライナ侵攻以降開発された長距離を滑空飛行させている可能性を指摘しています。

▼FAB-1500 M-54にUMPKという精密誘導可能な翼を搭載してる
Unifitsirovannyi Modul Planirovaniya i Korrektsii、UMPK_1

ただしこれまで3トン級のFAB-3000 M-54にUMPKを搭載したという画像はまだ出たことはありありません。

現状としてはFAB-3000 M-54も含めUMPKを使わずウクライナ領土に投下するのは爆撃機では撃墜される恐れがあり最前線への投下はできないだろうとしています。したがってUMPKを用いて飛行距離を増した上で投下するのはほぼ必須ではないかとみており、必然的にこのFAB-3000 M-54にもUMPKを搭載する必要がでてくるだろうと結論付けています。