インドのスペースプレーン

将来、日本を超えて経済大国になる可能性が高いインド。そのインドは月面着陸を成功させるなど宇宙開発も盛んな国の一つですが、今月22日開発中のスペースプレーンの試験飛行を実施したと報じられています。

日本でいうJAXA、米国で言うNASAにあたるインドの宇宙研究機関ISROは今月22日、RLV着陸実験(RLV-LEX-02)という試作スペースプレーンの滑空・着陸テストを実施したと発表しました。

Watch India's prototype space plane ace a landing test (video) | Space
https://www.space.com/india-second-landing-test-space-planet-video-march-2024

この機体は全長6.5メートルある機体でアメリカのX-37Bが8.9メートルとなっており一回り以上小型となっています。試験では高度4500メートルからヘリコプターを使って投下。約4kmほど離れた滑走路に自律着陸を行なったとしています。

この試験は2回目で1回目試験も同じくカルナータカ州南西部の航空試験場(ATR)で行われました。今回は完全自律モードでの着陸からタッチダウンまで検証する非常に事故が高くなる重要なポイントでの試験となりました。



機体について見た目はX-37Bといった機体と似ており予想では打ち上げについても同様に通常のロケットで行われ地球に帰還するものと思われます。気になるのは一体なぜインドがこのような機体を保有しようとしているのかはよく分かっていません。

すくなくともX-37Bのような小型スペースプレーンを保有しているのはアメリカ以外に中国もありこちらは軌道上で100日ほど滞在し着陸しています。そしてインドも同様の機体を保有しようとしています。

インドのスペースプレーン_1

アメリカも中国も宇宙に長期間滞在させるという運用方法をとっているのですが具体的なミッション内容はほぼ非公開です。薬を作るなら「薬を作る」と発表すればいいもののそれも非公開です。

もちろん宇宙でしか作れないよな素材というものはあり現在は宇宙ステーションなどで実験が行われています。いずれにしてもインドの力強い宇宙開発、宇宙への投資というのが伺わせる試験となっており他国に引けを取らず宇宙開発を続けていくものと思われます。