香港メディアによると中国の国家疾病予防管理局が発表した資料として2024年1月1日～2月29日における全国で報告された百日咳患者は3万2380件で、前年同期で1421人の実に約23倍という患者数になっているとしています。中国では確認されているだけで死亡者は13人が死亡しています。

中国メディアによると、国内では2023年7月頃から百日咳患者の報告が増加し始めたといい、年平均3万8000件前後報告されているものの今年に入ってから既に3ヶ月あまりで3万2000人を数えており相当な件数となっています。

百日咳菌による呼吸器感染症の1つで特有の痙攣性のある咳発作を特徴とする急性気道感染症です。文献では1578年にパリで流行したことが確認され、日本国内にける感染者は数は15000～28000人です。

感染力が強い特徴があり、患者との濃厚接触者の約80%が感染・発症するとされています。世界の患者数は年間1,600万人。約70%は5歳未満の幼児でとされています。ただし、先進国では発症者の30%以上が成人となっています。

特に幼児の死亡率が高く約1～2%とされています。地域的な流行が2～4年毎に起きており、一年を通じて発生が見られるものの特に春の感染が多いとされています。

症状としては1週間程度の潜伏期間を経て2週間ほど軽い風邪のような症状、その後2～3週間は短い咳の連続的に、続いて息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出るような症状を見せます。その後強い症状は次第に減っていき、この間も症状は2～3週間ほど続くとされています。

また咳の発作は夜間に起こりやすくなります。