現時点で世界最大の打ち上げ能力があるスターシップ。これはアメリカの民間企業スペースXが運用を目指し開発している機体になるのですが、同社のイーロン・マスク氏はスターシップ2、スターシップ3という最大200トン以上の貨物を打ち上げることができる機体バージョンを発表しました。
現在3回のテストフライトを実施し、一応宇宙に行けることは証明された段階にあるスターシップ。全段再利用可能かつ世界最大の打ち上げ能力がある宇宙船といいう規模のロケット(宇宙船)になるのですが、2024年4月6日SpaceXの創設者兼最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏はテキサス州スターベースで行ったプレゼンテーションで、スターシップ開発プログラムに関して近い将来と遠い将来の双方について語られました。
それによると開発を予定しているのは2つの拡張型スターシップです。『スターシップ2』 は280トン
のラプターエンジンを使用しており、ブースターは71mから72.3m、スターシップは50.3mから52.1mに延長されています。トータルの長さは121.3mから124.4mです。両方の段の長さが長くなり、再利用可能な構成で地球低軌道に対して100トン以上を打ち上げることができます。現在のプロトタイプにおける軌道投入能力は50トンです。
さらにスターシップ3というのを開発するとしており、こちらは最大200トン以上を低軌道に投入可能でロケットの高さは150メートルに達します。
このロケットを運用するにはエンジンの進化も必要になります。スターシップのブースターに取り付けられたラプターエンジンがその秘訣になってくるのですが、これも改良を加えて大幅に出力増します。
現在のラプターエンジンは185トンの推力があるのですが、スターシップ2ではラプター2を使用し、230トン、最終的にスターシップ3ではラプター3エンジンを用いてシステムを大幅に簡素化し280トンを予定しています。
そのうえであくまで現在におけるスターシップ3の1回あたりのコストは200万ドル~300万ドルになるだろうとしています。つまり30億円~45億円程度としているのですが、これは現在運用しているファルコン9ロケットよりも安価と考えられます。ただこのような計算は相当安価に発表されるため実際は1.5倍~程度になることが予想されます。
飛行では姿勢制御に失敗し制御不能な状態で落下し消失しました。
それによると開発を予定しているのは2つの拡張型スターシップです。『スターシップ2』 は280トン
のラプターエンジンを使用しており、ブースターは71mから72.3m、スターシップは50.3mから52.1mに延長されています。トータルの長さは121.3mから124.4mです。両方の段の長さが長くなり、再利用可能な構成で地球低軌道に対して100トン以上を打ち上げることができます。現在のプロトタイプにおける軌道投入能力は50トンです。
さらにスターシップ3というのを開発するとしており、こちらは最大200トン以上を低軌道に投入可能でロケットの高さは150メートルに達します。
このロケットを運用するにはエンジンの進化も必要になります。スターシップのブースターに取り付けられたラプターエンジンがその秘訣になってくるのですが、これも改良を加えて大幅に出力増します。
現在のラプターエンジンは185トンの推力があるのですが、スターシップ2ではラプター2を使用し、230トン、最終的にスターシップ3ではラプター3エンジンを用いてシステムを大幅に簡素化し280トンを予定しています。
そのうえであくまで現在におけるスターシップ3の1回あたりのコストは200万ドル~300万ドルになるだろうとしています。つまり30億円~45億円程度としているのですが、これは現在運用しているファルコン9ロケットよりも安価と考えられます。ただこのような計算は相当安価に発表されるため実際は1.5倍~程度になることが予想されます。
スターシップ、1ヶ月以内に4回目の打ち上げ実施へ
一方で未だに完全な成功に至っていないスターシップについて、4回目の飛行は現時時点で5月初旬に実施するとしています。次の飛行の目標は、地球の大気の密な層で上段、つまりスターシップの減速に成功させることとしていおり宇宙船は大気圏突入し制御された状態で海へ降下させます。3回目の飛行では姿勢制御に失敗し制御不能な状態で落下し消失しました。
スペースXはメキシコ湾のタワーに仮想着陸させることも予定しています。5月の飛行では下段のスーパーヘビーを安全かつ健全に帰還させます。将来的にはブースターを直接宇宙基地に戻すことが可能になります。
スーパーヘビーがテストに合格すれば早ければ次の次となる5回目のミッションで宇宙基地への帰還が期待できるようになります。3回目の試験では大気圏突入に成功したものの減速に失敗し秒速300m/sの速度で海上荷墜落しました。
さらに状態のスターシップは発射台に返す必要があるのですが、スペースXによると今年末までにスターシップをキャッチできる確率は80~90%と見積もっています。ただし、スターシップのソフトリターンを実現するにはさらに時間がかかるとみており、ファルコン9でもブースターの帰還は相当な回数を要したためまずは発射台に帰還するまでに少なくとも2回連続の着水成功が求められるとしています。発射台へのスターシップの帰還は来年にも実施される予定です。
スーパーヘビーがテストに合格すれば早ければ次の次となる5回目のミッションで宇宙基地への帰還が期待できるようになります。3回目の試験では大気圏突入に成功したものの減速に失敗し秒速300m/sの速度で海上荷墜落しました。
さらに状態のスターシップは発射台に返す必要があるのですが、スペースXによると今年末までにスターシップをキャッチできる確率は80~90%と見積もっています。ただし、スターシップのソフトリターンを実現するにはさらに時間がかかるとみており、ファルコン9でもブースターの帰還は相当な回数を要したためまずは発射台に帰還するまでに少なくとも2回連続の着水成功が求められるとしています。発射台へのスターシップの帰還は来年にも実施される予定です。
スペースXは現在スーパーヘビーとスターシップの生産サイクルを加速することに取り組んでいます。現在生産しているスターシップは4機。同社は年末までにさらに6機のシステムを構築する予定だといい、これほどの規模のロケットを次々と生産できるという能力については驚くべきことですが、 2025 年さらに生産率が大幅に増加するはずだとしており試験打ち上げも増すということになります。
参考