アメリカ空軍のAC-130J ゴーストライダー。輸送機に105mm砲などを側面搭載するという『ガンシップ』でしられる同機ですが、レーザー兵器を搭載するとした過去の案について撤回され中止となりました。
これは3月中旬に発表されていたもので、米軍としては初の運用可能な航空レーザー兵器としていたもののAC-130Jの現在および将来の計画能力の見直しとしてレーザー兵器搭載計画は中止となったとしています。その理由については開発の遅れで飛行試験計画が長年延期されたことにるとしています。
AC-130 Gunship's Laser Weapon Cancelled, 105mm Howitzer May Be Removed
https://www.twz.com/air/ac-130-gunships-laser-weapon-cancelled-105mm-howitzer-may-be-removed
空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)によると、AC-130Jでプロトタイプの空中高エネルギーレーザー(AHEL)システムをテストする計画は『現在無い』と発表しています。具体的には「屋外地上試験で重要なエンドツーエンドの高出力動作を達成した後、AHEL固体レーザーシステムは技術的な課題に直面した」といい、 「これらの課題により指定されたAC-130Jブロック20航空機への統合が利用可能な統合および飛行試験期間を超えて遅れました」とのこと。つまりレーザー兵器に何らかのトラブルが生じたことが示唆されています。
当初AHELというレーザー兵器を搭載した機体は2021年会計年度中に実施される予定だったものの2023年11月には2024年1月に飛行すると発表していました。しかし飛び立つことはありませんでした。
AC-130Jといえば側面に飛び出した105mm砲榴弾砲です。これにより上空を左旋回地上をダイレクト攻撃するというアメリカ空軍最大の砲になるのですが、この105mmも失われることが示唆されています。
理由は乗組員の仕事量を最適化するための工学分析と開発を開始するという発表があったらしく、そこに105mm砲を取っ払い代わりに射程の長い精密誘導兵器や爆弾に置き換えるというものです。
AC-130Jはベースが輸送機であるため非常に敵の攻撃に対しては脆弱であるため完全に制空権を確保し地上から反撃されないような場面でしか運用ができません。つまりアメリカがこれまで行なってきたテロとの戦争で地上兵器しか持ち合わせていないような敵に対しては有効ですが、対空兵器を持っていれば立場は逆転しかねません。
そのため長距離から攻撃可能なミサイルや爆弾であれば…という案になるのですが、それであるならば戦闘機のほうがより迅速に展開可能でありAC-130Jの出る場面も無いと考えられます。今後については例えば小型無人機を大量投入するなど輸送機特有の貨物搭載・投下能力を生かした運用も考えられるのですが、現時点におけるガンシップとしての立場は機体の生存性の点では相当微妙なものとなっています。
AC-130 Gunship's Laser Weapon Cancelled, 105mm Howitzer May Be Removed
https://www.twz.com/air/ac-130-gunships-laser-weapon-cancelled-105mm-howitzer-may-be-removed
空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)によると、AC-130Jでプロトタイプの空中高エネルギーレーザー(AHEL)システムをテストする計画は『現在無い』と発表しています。具体的には「屋外地上試験で重要なエンドツーエンドの高出力動作を達成した後、AHEL固体レーザーシステムは技術的な課題に直面した」といい、 「これらの課題により指定されたAC-130Jブロック20航空機への統合が利用可能な統合および飛行試験期間を超えて遅れました」とのこと。つまりレーザー兵器に何らかのトラブルが生じたことが示唆されています。
当初AHELというレーザー兵器を搭載した機体は2021年会計年度中に実施される予定だったものの2023年11月には2024年1月に飛行すると発表していました。しかし飛び立つことはありませんでした。
主砲も…撤去か!
AC-130Jといえば側面に飛び出した105mm砲榴弾砲です。これにより上空を左旋回地上をダイレクト攻撃するというアメリカ空軍最大の砲になるのですが、この105mmも失われることが示唆されています。
理由は乗組員の仕事量を最適化するための工学分析と開発を開始するという発表があったらしく、そこに105mm砲を取っ払い代わりに射程の長い精密誘導兵器や爆弾に置き換えるというものです。
AC-130Jはベースが輸送機であるため非常に敵の攻撃に対しては脆弱であるため完全に制空権を確保し地上から反撃されないような場面でしか運用ができません。つまりアメリカがこれまで行なってきたテロとの戦争で地上兵器しか持ち合わせていないような敵に対しては有効ですが、対空兵器を持っていれば立場は逆転しかねません。
そのため長距離から攻撃可能なミサイルや爆弾であれば…という案になるのですが、それであるならば戦闘機のほうがより迅速に展開可能でありAC-130Jの出る場面も無いと考えられます。今後については例えば小型無人機を大量投入するなど輸送機特有の貨物搭載・投下能力を生かした運用も考えられるのですが、現時点におけるガンシップとしての立場は機体の生存性の点では相当微妙なものとなっています。