image21

ウクライナに強力な支援を行なっているアメリカ。その中に小型ドローンも含まれているのですが、非常に高価である一方でカタログスペック以下、電子戦非対応というおもちゃレベルのもので使い物にならなかったと報告されています。

ウォール・ストリート・ジャーナルなど米メディアによると、シリコンバレーに本社を置くSkidioはウクライナ支援として中国製よりも明らかに高価なドローンを提供していたものの、全く実戦には役に立たなかったとしています。

GIGAZINE
ウクライナがアメリカ製ドローンは不具合だらけであまりに高価過ぎるとしてより安価な中国製ドローンに切り替え
How American drones failed to turn the tide in Ukraine | Mint
https://www.livemint.com/technology/how-american-drones-failed-to-turn-the-tide-in-ukraine-11712726647939.html

その理由については、そこらの遊びとは異なり戦場では通信を妨害するため電波が出されているものの、これに非対応でコントロールできなくなる問題。それどころか妨害電波がないようなところでも指定されたコースを飛行できなかったとしています。それどころかスペック上の距離を飛行できなかったり、カタログスペックの重量を載せて飛行できないなどスペック詐欺レベルものになっていたとしています。



Professional Drones & Autonomous Drones | Skydio
https://www.skydio.com/

この報道についてSkidio側は認める説明を既に行なっており「自社のドローンをはじめアメリカ製のドローンは成功したものはないと思う」と認める発言をしています。またアメリカの国防総省側も「自国のドローンは高価で不具合が多くさらに修理も難しい」と評価しています。

なぜこのような問題が発生しているのか。
あまりにお粗末な製品となっているのですが、Skydioによるとドローンの仕様はアメリカ軍が定めた通信規格に準拠するよう設計されているものの、輸出型となるためか品質などが制限されているとのこと。合わせてアメリカのドローンメーカーはウクライナ紛争において電子戦が繰り広げられことを「想定していなかった」と証言しています。

GPSや通信を妨害する電子戦が現代の戦場で行われていないとアメリカが本気で想定していなかったのかというのはあまりに信じがたいのですが結果としてタイトル通りとなりました。