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宇宙を使った物資の輸送。この案はコロラド州に本社を置くベンチャー企業シエラスペースが構想しているもので、地球を周回しいてる衛星などから貨物を載せた物資を地球上のどこに対しても落とすことができるとうものです。

貨物に入っているものは水や食料、そして武器まで…考えられるものは様々で遠隔地にいる兵士に対してダイレクトに物資を輸送することができることも考えられます。もちろん今回の構想は軍以外でも民間に対しても災害に見舞われた土地に対して初期対応として様々な救援物資を投入することができます。

Sierra Space wants to drop cargo from orbit to anywhere on Earth in 90 minutes | Space
https://www.space.com/sierra-space-ghost-cargo-from-orbit-90-minutes

この案は専用の打ち上げ施設や着陸施設がない地域に対して貨物を送り込むことができるものであり、これは特に小型のペイロードに有用であり、軍事需要に加えて民間のサプライチェーンに根本的な新たな可能性を切り開くことになるとしています。

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シエラスペースは既にこの案をテストしておりサバイバルキット、インフレータブルボート、食料、武器などの事前に決められた物資をさまざまな「ユニット」に積み込むGhost プラットフォームを開発しています。

Ghost プラットフォームはロケットで打ち上げられると最大で5年間宇宙に滞在できます。必要に迫られた場合は軌道離脱エンジンを起動し減速、大気圏再突入コースに入り拡張するサーマルシェルを展開し減速。通常のパラシュートではなく操縦可能なパラフォイルを展開し指定された着陸地点まで操作され予定された100m以内に着陸させます。

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このGhost プラットフォームは回収・再利用可能なものになっており、投入できる物資は250~750kg。ただこの重量は人は運べないので重機や専門の車を使用しなければなりません。各ユニットの製造コストは下に現在数千万ドル(数十億円)となっているものの、今後は数億円程度まで下げたいとしています。これほど高価な理由については大気圏再突入といった難しい技術条件に耐えられる素材などが高価になっている可能性があります。