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ドローンの脅威が現実化した新しい時代戦争となったウクライナ侵攻。未だによくわからない戦争を続けているロシアですが、ドローン攻撃防ぐ装甲を付けたタートル戦車が再び登場したと報告されています。

ウクライナ侵攻以降、ロシアはコープケージというどちらかと言うと上空から急降下してくる対戦車ミサイル対策のという意味合いもつよかった追加装甲を付けた戦車を事前に装備し軍事侵攻を開始しました。しかし、状況は対戦車ミサイルよりも遥かに脅威なのは対戦車ミサイルの弾頭部分のみを搭載した自爆ドローンです。

2024年4月以降ウクライナの戦場で数例目撃されているのは、これまでのコープケージではなく戦車全体を装甲板で覆った通称「タートル戦車」です。

今回2例目として撮影されたのはそこらの建築用と考えられる金属で覆われた戦車で、その上部にはドローンを狂わせる電子妨害を行う装備が搭載されています。


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このような戦車についてはこれまでも地雷対策を施されたような装備が確認されており、最前線の戦闘が激しい地域で運用する特殊戦車として現場で作られたものと考えられます。

劣勢なウクライナ軍、支援不足深刻化も

実際のところ既に戦場におけるドローンの有効性についてはウクライナやロシア以外も各国が認めている状況でありアメリカの軍事系ニュースサイトによるとドローンの有効性は自走砲といった遠距離兵器と同等という印象が強いと見ています。

しかしウクライナについては現状ロシアに対して1/5しか砲弾を発射できていません。NATO欧州連合軍最高司令官によるとこの差はさらに拡大するとみており数週間のうちに1/10にまで減るだろうとしています。したがて、現在維持している戦線がいっきに崩壊する可能性もあると見ています。

第一次世界対戦中に初めて運用された戦車は現在もウクライナの戦場で見られる膠着する塹壕戦を突破するために開発された車両です。以降塹壕戦は戦車により突破され戦車はその戦車破壊するため戦艦の装甲すらも余裕で貫通できる極端に強い攻撃力と防御力超える車両となりました。しかしドローンの登場で弱点を突かれ撃破されており脅威が増しています。

ロシアはこの戦争でドローンの脅威に対抗しておりある意味でアメリカよりも実践経験を得ています。現在は即席のドローンを用いているものの近い将来極めて重要な兵器となるのはドローンであることは間違いなく、亀戦車のように対ドローン対策も進んでいくものと思われます。