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先日イランからイスラエルに向けて発射された複数の弾道ミサイル。これについて地上から大気圏外で撃墜された様子が撮影されていた件について、アメリカ海軍の迎撃ミサイルSM-3により初めて撃墜された可能性が示唆されています。

今月13日、イランを中心に合計350発もの各種弾道ミサイル、無人機、巡航ミサイルが降り注ぐという出来事がありました。イスラエルを中心とする西側は各種迎撃ミサイル、戦闘機などで迎撃。被害がでそうな軌道を描く各種ミサイルなどは99%地上に届く前に撃墜されたとしています。

この350発のうち弾道ミサイルは120発あったとされています。The WARZONEによるとCNNの報道として「アメリカ海軍は地中海東武、イスラエル沖で活動していたイージスミサイル艦により、少なくとも3発の弾道ミサイルを撃墜した」と報道。

FOXニュースのジェニファー・グリフィン氏によると、アーレイ・バーク級駆逐艦『カーニー』は少なくとも3発の弾道ミサイルを撃墜し、他の同級駆逐艦により少なくとも1発を破壊したと報じています。

▼行動別の迎撃ミサイルの対応
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イージス艦に搭載されている対弾道弾迎撃ミサイルはSM-3とSM-6があります。SM-6は地上に落下する最終段階の極超音速状態で飛行中の脅威に対して対応可能な兵器で、その他戦闘機など一般的な対空目標にも迎撃可能な能力があります。
一方でSM-3はより高高度の宇宙空間で迎撃可能なミサイルです。弾体に爆発物は搭載しておらず激突前にキルビークルを放出することで物理的に衝突し破壊します。

▼SM-3の飛翔体は側面に姿勢制御用スラスターを搭載ターゲットに命中を定める




今回イランが発射した弾道ミサイルはEMA UAEという中距離弾道ミサイルである可能性が写真などから示唆されています。他にはDezfulやKheybar-Shekanという古いタイプのものが発射されたことが映像などから確認されているとのこと。

イランから発射された弾道ミサイルはこのように迎撃されました。こちらの映像は地上から撮影されたもので同心円状にキレイにプルームが確認されていることから弾道ミサイルの燃料や爆発物が大気圏外で迎撃ミサイルにより破壊された痕跡と指摘されています。

一方でSM-3やSM-6が用いられたのかイスラエルもアロー3といった地上発射型の弾道弾迎撃ミサイルを装備しており上記の映像がいったいどの兵器で撃墜されたのか明白な証拠はありません。いずれにしてもアメリカ軍は今回実戦でSM-3といった珍しい兵器を訓練や演習以外で初運用していたことは確実であり実戦でデビューしたということになります。