中国宇宙開発。それ自体が事実上軍の傘下であり、管轄しているのも軍。運用しているのも中国軍です。これに関してNASA局長は将来の中国による月探査について、昔も今も「中国が平和用途に使おうとしている姿を見たことがない」と述べています。
今月18日、ビルネルソンNASA局長はNASAの2025年予算に関する下院歳出委員会に参加した際、現在の中国における宇宙開発について「ここ10年で驚くべき発展を遂げている」としている一方で「内容が秘密になっている」とし中国における宇宙開発は警戒する必要がると主張しています。
“중국, 달이 자국 땅이라 우길 것”…美 NASA의 섬뜩한 경고 | 나우뉴스
https://nownews.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20240419601007
長官は現在中国は「民間宇宙プログラムとして進めているものの、事実上中国人民解放軍の軍事プログラムと見ておりNASAはそれと競争している」「月についても、平和用途に使うことを悟って理解してほしいが私達は中国がそのような姿を見せる素振りを見たことがない」と断言しました。
結論として「中国が推進する多様な(表向きの)民間宇宙プログラムは米国を含む競争国の利益を侵害することも可能な軍事プログラムである」とし「米国が中国より先に再度月探査に成功しなければならない」という点を強調しました。
その理由については「中国が米国より先に月探査に成功するかもしれない」とし「そうなれば中国は「ここ(月)はもう私たちの領土で他の国は入ってはいけない」と言うこともできる」といい、中国が月面を領土などを主張する可能性を説明しています。
日本やNASAが中国と一切関わりを持っていないのは軍とは切り離しができていないためですが、そもそも中国におけるロケットのほぼ全ては中国軍が指揮・管理しています。中央軍事委員会が指導する人民解放軍総装備部の下にロケット打ち上げ、人工衛星の管制を司る中国衛星発射測控系統部があり、管制センターおよび打ち上げ基地を運用しています。つまりロケットの打ち上げや人工衛星の運用も人民解放軍の統制下で行われているということになります。言い換えれば日本で言うならばH3ロケットの打ち上げ管理は自衛隊の一部組織が、NASAのロケット打ち上げはアメリカ空軍傘下の組織が行なっているというものです。
日本やアメリカのように民間企業が人工衛星を打ち上げ管理するというのも意味合いが全く異なっています。中国にも偵察衛星が民生用衛星として相当数が運用されいいると考えられ、そもそも中国における人工衛星の開発・製造・運用については中国軍の影響下にあります。
“중국, 달이 자국 땅이라 우길 것”…美 NASA의 섬뜩한 경고 | 나우뉴스
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長官は現在中国は「民間宇宙プログラムとして進めているものの、事実上中国人民解放軍の軍事プログラムと見ておりNASAはそれと競争している」「月についても、平和用途に使うことを悟って理解してほしいが私達は中国がそのような姿を見せる素振りを見たことがない」と断言しました。
結論として「中国が推進する多様な(表向きの)民間宇宙プログラムは米国を含む競争国の利益を侵害することも可能な軍事プログラムである」とし「米国が中国より先に再度月探査に成功しなければならない」という点を強調しました。
その理由については「中国が米国より先に月探査に成功するかもしれない」とし「そうなれば中国は「ここ(月)はもう私たちの領土で他の国は入ってはいけない」と言うこともできる」といい、中国が月面を領土などを主張する可能性を説明しています。
中国の宇宙組織と人民解放軍
中国の宇宙開発に関わる組織については日本やアメリカとは異なり中国軍、つまり中国共産党の党軍である人民解放軍と強いつながりがあります。これは日本の防衛省の資料でも記載されているように、中国が打ち上げ、運用している人工衛星の相当数は軍事目的を有しているとしており、通信衛星なども軍事目的の背景があると説明しています。日本やNASAが中国と一切関わりを持っていないのは軍とは切り離しができていないためですが、そもそも中国におけるロケットのほぼ全ては中国軍が指揮・管理しています。中央軍事委員会が指導する人民解放軍総装備部の下にロケット打ち上げ、人工衛星の管制を司る中国衛星発射測控系統部があり、管制センターおよび打ち上げ基地を運用しています。つまりロケットの打ち上げや人工衛星の運用も人民解放軍の統制下で行われているということになります。言い換えれば日本で言うならばH3ロケットの打ち上げ管理は自衛隊の一部組織が、NASAのロケット打ち上げはアメリカ空軍傘下の組織が行なっているというものです。
日本やアメリカのように民間企業が人工衛星を打ち上げ管理するというのも意味合いが全く異なっています。中国にも偵察衛星が民生用衛星として相当数が運用されいいると考えられ、そもそも中国における人工衛星の開発・製造・運用については中国軍の影響下にあります。