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今から100年前に進水し第一次世界大戦から現在まで現役運用されているコムーナ。先日ウクライナの攻撃でこの艦艇が炎上大破したなどと一部情報がでていたものの人工衛星写真からは目立った被害は出ていないことが確認されたと報じられています。

The Warzoneによると21日、ロシア黒海艦隊に所属する潜水艦救難艦「コムーナ」が攻撃を受けて破壊されたなどとSNSや一部報じられていたことに関して、人工衛星写真を販売しているプラネット・ラボが翌日撮影した写真によると現在もセヴァストポリの港に停泊しており目に見える損傷の兆候は見られなかったとしています。

Russia's Historic Submarine Rescue Ship Looks Undamaged After Claimed Strike
https://www.twz.com/news-features/russias-historic-submarine-rescue-ship-looks-undamaged-after-claimed-strike


そもそもコムーナが攻撃にあったという内容はSNSで投稿された情報が元になっているらしく、こちらのように港に停泊していると考えられる何らかの艦艇が炎上している様子が映し出されていました。この映像がセヴァストポリの港なのかという点についてはほぼ間違いないという結果がでており、予想ではコムーナが炎上したのではなく他の艦艇が攻撃にあった可能性が考えられます。

コムーナについては戦闘能力というのはなくあくまで遭難した潜水艦を救助するために建造された艦艇であり現在は潜水艇や遠隔操作の水中車両を配備・改修するアップグレードも施されていました。コムーナがこれまで引き上げた艦艇は潜水艦も含めて国内外の150隻あまりとされており、1977年には墜落した戦闘機の回収も行なっています。