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双方のドローンが飛び交う戦場となっているウクライナ。新しい時代の戦争の姿は今後の各国の装備にも影響を与えそうなのは確実ですが、そのドローン対策としてロシアは古くからある『煙幕』を利用して兵器を隠していると報じられています。

戦車目掛けて飛行してくるドローン。その脅威は地上の兵士も含めて対象となっており、心理的恐怖心は非常に強いものとなっていると考えられるですが、最近ルハンシク州西部地域の戦場でロシア軍が前進する過程で煙幕を利用している様子が確認されました。

こちらがその映像になるのですが、ロシア側によると煙幕を使ってベロゴロフカの町への進軍を隠す様子を映しているというもので、ウクライナは我が軍に対して動きを探知するドローンを空に飛ばすことができなかった、などと記載していたとのこと。

それはどうなのかは別にして映像では12両程度の車両により煙幕が作られていたことがわかっています。

こちらがTDA-3発煙車両でこのように専用の車両が運用されている以外も、ロシアの戦車は煙幕を作りながら走行するようなことは一応できのですが、規模からみても専用の車両が使われたと考えられます。

煙幕がどれほど有効なのかという点については上空や周囲からは煙幕の中の敵が確認しずらく攻撃を回避できる可能性はゼロではりません。一方でロシア側も煙幕の中では周囲が確認できないなど活動が制限されるためデメリットも多くあるということになります。特に高性能なセンサーが搭載されていないモニター越しで照準をあわせるような自爆ドローンであれば有効性はあるもと考えられます。

現在のロシアを見てもドローンに対してかなり警戒していることは戦車の装備を見ても明らかであり、現代戦は煙幕であれ何であれ対ドローン対策はほぼ必須となっていると考えられます。