
今月24日、アメリカ海軍は海兵隊が保有する軍内で最大のヘリCH-53Kキングスタリオンを用いてF-35Cを輸送する任務を実施しました。また途中で空中給油を受けるという高い技量を見せつける様子も撮影されました。
The Warzoneによると、今回輸送されたのはF-35Cでも試験機として開発された初期モデルの機体で映像を見る限り重いエンジンなどは取り外れて機体を軽くした状態で空輸されました。任務はメリーランド州パタクセントリバー海軍航空基地から海軍航空戦センター航空機部門までの約250kmを飛行する任務で海洋試験評価飛行隊 1 (VMX-1)のパイロットが操縦するCH-53Kにより成功させました。
Check Out This Marine CH-53K Carrying An F-35C While Refueling From A KC-130T
https://www.twz.com/air/check-out-this-marine-ch-53k-carrying-an-f-35c-while-refueling-from-a-kc-130j
なぜ今回複雑な任務、さらに空中給油まで実施したのかについては記載は無いのですが「非常に大きな積載物をヘリコプターの下に吊り下げて積み込み、空中で燃料を補給することはそれだけで複雑で潜在的に危険な作業になる可能性がある」と記事では指摘しています。

予想では離陸時の離陸重量を下げる目的で空中給油を受けることになったとしか考えられないのですが、いずれにしても失敗した場合はF-35を緊急で切り離したり、最悪の場合ヘリも墜落する可能性が高いミッションであることは間違いありませんでした。
ただ、記事によると2023年1月にも同じくCH-53KがF-35Cを同じように持ち上げるデモンストレーションを実施しています。これはヘリの積載能力を示す一環だったとしているのですが空中給油はまでは実施しておらず、予想では今回の空輸を成功させるため予備的な訓練だったと考えられます。