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私達人体については未だに多くの謎があるのですが、今回は非常に稀な症状を患っている人です。なんと体内でアルコールを生成されるというもので、飲酒検査で飲酒運転と確認されたことで初めて症状が発見されました。

奇妙な症状が確認されたのはベルギーの男性で2019年に飲酒運転で逮捕され罰金を科せられました。当時、男性は一切アルコールは摂取していないにも関わらず飲酒運転状態だったといい、飲んでいないと説明したにも関わらず認められませんでした。

Man Cleared of Drunk Driving Charges After He Proves That His Body Manufactures Its Own Alcohol
https://futurism.com/neoscope/auto-brewery-syndrome-drunk-driving

そして3年後、2022年4月に再び検問で停車させられアルコール検査を受けることになりました。結果は1リットル当たり0.22グラムをはるかに超える血中アルコール濃度が確認され、今回も飲酒運転と判断されました。もちろん一切酒は飲んでいません。

なぜ彼は酒を飲んでいないのに体内から高いアルコールが確認されたのか。彼は今回のアルコール検査が理由で有罪となったのですが3人の医師が確認した後無罪となりました。理由は自家醸造症候群(ABS)という体内でアルコールが自己生成してしまうという奇妙な症状を患っていたためです。

記事によるとこれまで確認されているABS患者は地球上で100人以下です。これは生まれつき遺伝子の異常などで発生するのではなく、他の腸疾患との併存症として発症するといい糖尿病や肥満と診断された人にはABSがよく起こるとされています。

ただ体の方は大丈夫なのかという点ですが、ろれつが回らなくなったり歩行困難などの酩酊の症状が現れるといい酒によった状態になるとしています。

ちなみにこの男性はビール醸造所で働いているといい、仕事でアルコールを作りつつ体内でもアルコールを作るというのは珍しい偶然だと報じられています。