image47

親北政権として北朝鮮と対談するなどしていた文在寅政権。韓国メディアによると南北の軍事緊張緩和策を盛り込んだ9・19南北軍事合意でソウル市を流れる漢江河口の海図が渡されていたことが明らかになりました。

KBS ニュース9によると、これは現在は存在しない9・19南北軍事合意の一環として北朝鮮と韓国が共同で漢江河口水路を調査したというものです。理由としては1953年の停戦協定の後、65年間利用されていなかった河口水路を平和的に利用するという目的で南北共同で調査を実施したもので韓国の海洋水産部と国防部側が地形を調査したものを北朝鮮側に渡していたというものになります。

具体的にはこの時調査されたものは漢江河口付近の暗礁の位置、満ち潮と引き潮、水深、海底地形図、沿岸線などで2019年1月に北朝鮮に資料として渡していたというものになります。この資料については韓国が3級秘密に指定されていました。

何が問題なのかというと、漢江河口ルートはかつて北朝鮮が韓国進入する主要潜入ルートの1つとなっていた点です。つまり北朝鮮と有事が今後発生した場合は侵攻・潜入にこのデータが利用される恐れがあるとしているのですが、ほぼ確実にほぼ確実に使うというものです。

その文在寅政権で首都防衛司令官を務めていた人物によると「1~2年で地形が随時変わるものでデリケートな情報とは見なし難い」などと釈明しています。ちなみにこの人物は当時の南北共同の水路調査で中心的な役割を果たした韓国側の人物であり、なぜそのような情報を北朝鮮に渡したのかは説明はしていません。

北朝鮮は2018年に9・19南北軍事合意をした後、超大型弾道ミサイルを発射するなど3600回もの合意違反を繰り返しました。2023年11月に「この合意に従い、地上・海上・上空で中止していた全ての軍事行動を直ちに再開する」などと一方的に主張し現在は全面破棄を宣言しています。