アメリカ海軍が主に空母で運用する機体として配備しているF-35C。特に海外に派兵されそこで運用される機体になるのですが、ロッキード・マーチンから納入された新品のF-35Cから死亡事故に繋がりかねない問題が複数発見されたと報じられています。
DefenseNEWSが独自入手したという内容として、この問題は2023年カリフォルニアの米海兵隊戦闘飛行隊に納入されたF-35C艦載機5機から燃料タンクの内部に金属片があったり、誤って組み立てられた部品、翼の折り目から突き出たプラスチックスクレーパーなどの問題があったことが分かったとしています。
Marine unit found metal shavings in F-35 fuel, plastic tool in wing
https://www.defensenews.com/air/2024/04/29/marine-unit-found-metal-shavings-in-f-35-fuel-plastic-tool-in-wing/
記事によるとこの問題を発見したのは納品されたサンディエゴのミラマー海兵隊航空基地の海兵隊戦闘攻撃飛行隊311であり、ロッキードマーチンの検品をすり抜けたということになります。結果、このトラブルが原因で修理に700時間以上の作業が必要となり、16万9,000時間以上が無駄になったとしています。
▼F-35の製造
具体的には2023年12月7日に、新しく納品されたF-35Cを飛行させたあとの機体チェックで翼の折り目からプラスチックのスクレーパーが突き出ているのが発見されたとメモには記されており、サイズは5.5インチもあったとしています。
このメモはそこらの兵士が記載したのではなく、この基地の司令官マイケル・フィッシャー中佐によって書かれたものであり、その内容は第11海兵航空機グループの司令官ウィリアム・ミッチェル大佐によって確認されている、つまり事実だとしています。
Marine unit found metal shavings in F-35 fuel, plastic tool in wing
https://www.defensenews.com/air/2024/04/29/marine-unit-found-metal-shavings-in-f-35-fuel-plastic-tool-in-wing/
記事によるとこの問題を発見したのは納品されたサンディエゴのミラマー海兵隊航空基地の海兵隊戦闘攻撃飛行隊311であり、ロッキードマーチンの検品をすり抜けたということになります。結果、このトラブルが原因で修理に700時間以上の作業が必要となり、16万9,000時間以上が無駄になったとしています。
▼F-35の製造
具体的には2023年12月7日に、新しく納品されたF-35Cを飛行させたあとの機体チェックで翼の折り目からプラスチックのスクレーパーが突き出ているのが発見されたとメモには記されており、サイズは5.5インチもあったとしています。
このメモはそこらの兵士が記載したのではなく、この基地の司令官マイケル・フィッシャー中佐によって書かれたものであり、その内容は第11海兵航空機グループの司令官ウィリアム・ミッチェル大佐によって確認されている、つまり事実だとしています。
この問題を含む5機のF-35Cで発見された品質上の問題と異物はの発見は、それぞれ総飛行時間14時間から157時間の間に見つかったとしており、知らずに飛行し続けていたということになります。
不具合の内容としては5機すべてからは燃料に高温潤滑グリースであるKrytoxが混入しており、うち3機の燃料タンクに金属片が混入していました。結局、燃料の質を許容レベルまで上げるためには2~3回燃料を抜き補給する作業が必要となりました。VMFA-311のフィッシャー司令官は燃料入れ替えのため169,000ポンド以上の汚染燃料を廃棄しなければならなかったと説明しています。
不具合の内容としては5機すべてからは燃料に高温潤滑グリースであるKrytoxが混入しており、うち3機の燃料タンクに金属片が混入していました。結局、燃料の質を許容レベルまで上げるためには2~3回燃料を抜き補給する作業が必要となりました。VMFA-311のフィッシャー司令官は燃料入れ替えのため169,000ポンド以上の汚染燃料を廃棄しなければならなかったと説明しています。
機体側のトラブルは他にも電源や熱管理システムのコントローラーの故障、電子ユニットの故障、ジェット機の後縁フラップの電動静電アクチュエーター故障など複数の部品が故障し、飛行隊はそれらを取り外して交換することを余儀なくされたと司令官はメモしています。
そのうち1機は左メインギアブレーキアッセンブリーが故障しており別のF-35Cからはパノラマコクピットディスプレイが故障、さらに別機ではバックアップ酸素システムボトルの漏れもあったとしています。
また記事では過去に2023年10月にノースカロライナ州第542海兵戦闘攻撃飛行隊に納品された4機のF-35Bが直後に修理しなければならない問題が発生したと報じられています。
そのうえで、今回5機が相次いで一部は同じ問題を抱えて工場から出てきたという事実は明らかであり直ちに対処するべきだと指摘されています。
ロッキードマーチンの対応、F-35Bでも問題みつかる
明らかに異常な不具合率になるのですがこれに関してロッキードマーチンは納品されるF-35の製造品質上の問題の見逃しは平均して1箇所未満であると説明しています。F-35は従来の戦闘機に比べて部品の寿命は2倍あるとも説明しているのですが、今回の問題については既に認識しているという趣旨の説明が記載されています。また記事では過去に2023年10月にノースカロライナ州第542海兵戦闘攻撃飛行隊に納品された4機のF-35Bが直後に修理しなければならない問題が発生したと報じられています。
そのうえで、今回5機が相次いで一部は同じ問題を抱えて工場から出てきたという事実は明らかであり直ちに対処するべきだと指摘されています。