カザフスタン空軍

東側諸国の兵器を扱う国を支援するという戦争になっているロシアのウクライナ侵攻。これに関連があるのかアメリカはウズベキスタンからMiG-29やSu-24 戦闘爆撃機など81機を海外企業を通じて大量購入したことが分かったと報じられています。

これは米国メディア、ビジネスインサイダーなどが先月28日に報じていたもで記事によると、カザフスタンがオークションという形で出品していた117機の旧ソ連製戦闘機・戦闘爆撃機のうち69%にあたる81機を海外企業を通じてアメリカが購入したことが確認されたというものです。

購入したのは戦闘機はMiG-29、MiG-31で戦闘爆撃機はMiG-27、Su-24で総額は226万ドル、で1機あたり1万9300ドル(約300万円)だったとしています。

소련제 전투기를 중고차 값에…미국, 카자흐서 미그기 등 81대 사들여 | 나우뉴스
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▼カザフスタン空軍
カザフスタン空軍_1

1機平均300万円というそこらのミサイル以下の値段で本当に価格で購入できるのかという疑問があるのですが、「これらの軍用機は技術支援の満了により元々目的には使用できない」と記載されており、内容がよくわからないもののかなり状態が悪い可能性が伺えます。

つまりアメリカとしては現在ウクライナで使用している戦闘機などのスペアパーツとして購入するというものやダミーとして設置するこという目的があるのではないいかととしています。

カザフスタン空軍

カザフスタンが運用する戦闘機など軍用機は東側つまりウクライナと同じ旧ソ連製のとなっています。現在運用している戦闘機・戦闘爆撃機については実はそれほど多くなくMiG-29であれば14機、MiG-31は31機、Su-25であれば14機です。もちろんオークションに出品された機体は退役したものも相当含まれていると考えられるものの、最近まで運用していた機体についても今回売却の対象になっているのではないかと思われます。

カザフスタン空軍の戦闘機は稼働率が高く年間パイロット一人あたり100時間の飛行時間となっています。最近、欧米の戦闘機を購入に興味を示しているとされ、まずはその一環として旧ソ連製の兵器を手放す形で態度を見せているのではないかと考えられます。

カザフスタンといえばロシアとのつながりが強い国というイメージがあるのですが、ロシアのウクライナを侵攻により態度を変更、現在はアメリカなど西側諸国と協力しています。イギリスは先月カザフスタンと貿易、教育、環境、鉱物供給に関する協定を結ぶなど明らかにロシア離れを見せており、今回のアメリカ企業による購入からもそれが見て取れるものになっています。