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ウクライナ侵攻を続けるロシア。一方で国民を数十万人単位で徴集しているとされているのですが、海外メディアによると昨年の時点でロシアはキューバ人を高額な給料などで雇っていることが確認されていると報じられています。

BBCが今月5日に報じた内容としてロシアはキューバ国民に対して給料80倍とロシアの市民権を餌に傭兵として募集していることが分かったとしています。

なぜこの情報が明らかになったのかについて、2023年9月と10月にロシア軍に入隊したことが知られているキューバ人200人以上のパスポートの詳細がオンラインを通じて流出したことに基づいているとしています。

러군에 ‘쿠바 용병’…“80배 많은 월급과 러 시민권으로 유혹” | 나우뉴스
https://nownews.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20240506601006

この情報はモスクワ南部トゥーラにあるロシア軍募集内容をハッキングした結果明らかになりました。報道によるとハッキングし明らかになった人物の名前をフェイスブックなどSNSで検索したところキューバ人31人がロシアにいるか、もしくはロシア軍と連携したアカウントと一致することが分かりました。決定的なのは一部はロシア軍服を着ている写真やロシアの街路標識が写真が撮影されており、ロシアがキューバ人を雇っている事実は確認されているとしています。

ロシアが傭兵を募集することとキューバ人が傭兵になることについては両国の利害関係が一致することが考えられます。キューバは米国の制裁により極度の経済難を経験しており、流出した情報によるとキューバ傭兵たちは月に2000ドルほどを受けており、これはキューバ国民の平均月給25ドルと比較すると80倍という額になっています。
更にキューバ傭兵になるとロシア市民権を取得できロシアのパスポートが全世界117カ国を旅行することができるなどキューバの61カ国に比べて大きな利点があります。

ロシア側としては給料と市民権を与えるだけで兵士を集めることができるメリットがあります。イヤイヤ集めた士気の低いロシア人よりも金で動く傭兵の方が有能とも考えられ、仮に戦死したとしても批判が集まりやすい国民の死にはカウントされないため残された家族の批判や反発も受けないため手切れもまた良いということになります。